信州森林づくり応援ネットワーク

あなたにちょうどいい森林との付き合い方を探す場所、それが「信州・森林づくり応援ネットワーク」です。楽しみ方を発見すれば、森林との距離はグッと縮まりますよ。信州には、森や山などの自然に魅了されている多くの人がいます。そんな人々が、きっかけのほしいあなた、つながりを求めているあなた、スキルアップしてみたいあなたをご案内します。信州の木を使った取組の話題もありますよ。

森からの恵みで草木染め

<上伊那の森林レポート>
 11月30日(金)、上伊那林業研究グループの「森だくさんの会」女性メンバーを中心に草木染めを行いました。

 この日の参加者は女性7名と男性1名。参加者の中には経験者がいますので、その方達の指導のもと皆さんテキパキと作業を進めていました。

 今回用意していただいた染めるための材料(染料)は、クサギとアカネです。このクサギ、調べてみると漢字で「臭木」と書くようなのですが果たして・・・


 まずは染料の重さを量り、その倍の重さのハンカチやスカーフを準備します。


 クサギとアカネを別々の鍋でグツグツと20~30分煮出します。すると、クサギは青紫色に、アカネは夕焼け色と言いましょうかオレンジ色の煮汁ができあがりました。


 この煮汁をガーゼなどで濾した後、その中へ染めたい物(スカーフなど)を30分~40分ほど浸けておきます。


 ムラなく染めるために空気を抜きながら浸けます。


 染まり具合を見ながら仕上げに水道水でもみ洗いします。
 クサギの場合は染料から出してそのまま水洗いをしましたが、アカネの場合は同じようにすると色落ちしてしまいますので、媒染(ばいせん:植物の色素と繊維を結び付けるための薬品。
 今回は「みょうばん」を使用)を使って色止めをし、その後水洗いをします。


 水洗い後、バッサバッサとあおいで空気に触れさせます。


 最後は乾燥させて完成です。
 少々わかりにくいですが、白い生地がクサギによって薄緑色にきれいに染まりました。

 森だくさんの会では一年を通じて下刈や間伐など月一回の森林整備作業のほか、季節によって様々な活動を行っています。
 今回は森からの恵みを活かしたモノづくりということで草木染めを実施しました。
 今後も精力的に活動していきます。

 上伊那地方事務所林務課からのレポートでした。

※「上伊那の森林レポート」のアーカイブは、上伊那地方事務所林務課のホームページ(URLは以下のとおり)からご覧ください。
http://www.pref.nagano.lg.jp/xtihou/kamiina/rinmu/brogkoshin.htm

<本件に関するお問い合わせ先>
上伊那地方事務所林務課普及係
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E-mail:kamichi-rimmu@pref.nagano.lg.jp

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