2024.12.26 [ 林務課 ]
林業技術者の今昔物語 ~徒然なるままに~
この30年余りで、一気に高性能化と低価格化が進んだ家庭用電化製品と言えます。
インターネットについて
かつては電話回線(メタル回線)を使用しており、通信料も高額でしたが、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line、敷設された電話回線を流用して通信ができるインターネット回線)の普及、光回線の登場により低価格化が進み、大容量のデータでも早く安価に送れるようになりました。
2009年に全国林業普及改良協会から「林業GPS徹底活用術」というガイドブックが出版されています。この頃がひとつの画期であり、いろいろなIT環境が整い技術として普及される段階に至ったと言えるのでしょう。
ハードウェア、ソフトウェアの低価格化が進み、いまや業務に欠かせないツールとして活用されています。30年前と比べると隔世の感があります。
地理情報システム(GIS)とは
国土地理院のホームページによると、「地理的位置を手がかりに、位置に関する情報を持ったデータ(空間データ)を総合的に管理・加工し、視覚的に表示し、高度な分析や迅速な判断を可能にする技術」とのことです。
地理空間情報とは、「空間上の特定の地点又は区域の位置を示す情報(位置情報)とそれに関連付けられた様々な事象に関する情報、もしくは位置情報のみからなる情報をいう。」とのことです。
言葉にすると難しいですが、カーナビ、ハンディGPS、WebGIS(ウェブGIS)などを通して既に身近な存在となっており、様々な恩恵をもたらしてくれます。
WebGIS(ウェブGIS)とはインターネット上で動く地理情報システムをと言います。ソフトウェアのインストールを要さず閲覧が容易で、多くの人に情報の提供が可能です。
長野県統合型GIS信州暮らしのマップを使えば、誰でも森林の基本的な情報(林班・樹種・林齢・保安林の有無)土砂災害等の防災情報を知ることが出来ます。
信州暮らしのマップ https://wwwgis.pref.nagano.lg.jp/pref-nagano/Portal
治山事業について
保安林の中で森林が荒廃した場合、林分の過密化等により保安林機能が発揮されていない場合、あるいはそれらの恐れがある場合で、保安林の指定目的を達成するために必要と認められた場合には、治山事業が実施されます。
治山事業では、治山施設の設置を行うほか、保育事業、改良事業など森林整備により機能を高める事業を行っています。
以前は、本数調整伐(間伐)が多かったですが、近年は雨氷害や松くい虫被害により機能が低下した保安林の整備が主となっています。
このブログへの取材依頼や情報提供、ご意見・ご要望はこちら
松本地域振興局 総務管理課
TEL:0263-40-1955
FAX:0263-47-7821