2023.08.17 [ 林務課 ]
吾輩は犬である!
~身近に迫るクマに注意~
暑い日が続いています。私は犬TS、13才。好きなことは旅とご飯、苦手なものは雨です。
パートナーは林務課勤務で、どっぷり昭和の男、「SNSやブログは好かん」そうなので、代打です。
いつも家で留守番勤務をしていて、感じていることをお伝えします。
私は甲斐犬ですが、血統書はないので、分類は雑種だそうです。生まれた頃は黒くて、体の割に頭が大きかったので、近所の子供には「なにこれ? クマじゃないの?」なんて言われてました。
生まれ持った性格なのか、パートナーと、地区でお世話になっている農家のKおじさん以外には、たとえ家族であろうと心を開けません。私の役割は「愛嬌をふりまくこと」ではなく、敷地周辺の警備です。不審と感じれば、相手が人であろうと、散歩中の犬であろうと、はたまた野生動物であろうと、猛然と吠え掛かります。正義感が燃えたぎり、体が勝手に動いてしまうのですが、後の祭り。パートナーは郵便配達員や宅配の方、御近所様に、しょっちゅう謝っております。
私の声は大変良く通ります。たとえ夜中でも、周囲数キロ以内に獣などの不審な気配を感じると思い切り吠え、その声はわが家中に響き渡ります。以前はパートナーから「鳴くな!」と頭ごなしに怒られ、私はその都度、逆ギレしていました。
しかし最近は、パートナーとの関係性が改善し、夜中でも起きてきて一緒に周辺をパトロールしてくれるようになったので、大変満足しています。「御近所迷惑だからなぁ」とは言われるものの、私の大きな鳴き声のおかげで山から下りてくる獣たちが里に居つくこともなく、どれだけ地域に貢献していることか。
しかし、一人(一匹?)の力には限界があります。多くの仲間と共に取組めれば、より高い効果が得られるものと感じています。
それにつけても、ここ10年で、里に出てくる獣の数が随分増えました。特に、ニホンジカとカモシカ、ツキノワグマが大変です。皆、以前は深山幽谷の獣達だったのに。今年(令和5年)は、特に里に下りてくるクマが増えています。私の散歩コースにも、こんな看板が立ちました。信州にお住まいの皆様、たとえちょっとした外出でも、玄関を出る時はくれぐれもクマに気を付けて。
クマとの接触を避けるため、
- クマ避け鈴、ラジオ、笛など、音の出るものを鳴らしながら行動を
- 朝夕の行動は避け、複数人で行動を
- クマは嗅覚が大変優れており、畑の残渣や生ごみのほか、漬物や油の匂いもクマを寄せ付けます。
「無意識の餌付け」とならないよう管理の徹底を
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