2019.07.09 [ 林務課 ]
竹林は、やっかいもの?それとも・・・
こんにちは!
安曇野市担当AGです。
最近は、ジメジメとして梅雨らしい天気が続いていますが、明るく元気に普及活動しています!!
今回は、先日開催された、安曇野市さとぷろ。学校第3講の様子を報告します。
さとぷろ。とは??
以下のURLを参照してくださいm(_ _)m
URL→http://azumino-satopro.org/
さとぷろ。学校第3講のテーマは「竹林整備」です。
安曇野市だけでなく、長野県内のいたるところで手入れのされない「竹林(ちくりん)」が問題になっています。
竹は昔から人々の生活に使われてきました。例えば、タケノコ、籠などの竹細工、竹炭、水筒、おにぎりの包み、楽器などなど
生活に必要とされていた頃は、竹林から竹を切り出し、色々なものに使っていたため、竹は適度に切られていました。
竹という植物は、驚くほど成長が早く、タケノコを取ったり、竹を切ったりしないとどんどん竹は増えて、竹林はどんどん広がっていってしまいます。
今まで利用していた竹がだんだん使われなり、竹林を手入れする人がいなくなることで、竹を適度に切ることができず、放置される竹林が増えてきました。
これが「放置竹林」と呼ばれ、生き物のすみかは奪われ、広がった竹林は田畑にも侵入してきています。
また、道路の近くまで広がった竹林に雪が降ると、竹が曲がり、道路に倒れます。
私たちの生活に恵みをもたらしていたはずの竹がいつの間にか「やっかいもの」になってしまいました。
前置きが長くなりましたが、今回のフィールドを提供していただいた、安曇野市明科清水地区においても「放置竹林」が大きな課題となっています。
特に大きな問題は、県宝「光久寺 薬師堂」周辺の竹林です。
県宝 「光久寺 薬師堂」
薬師堂周辺の竹林の様子
1690年(元禄3年)に建立された薬師堂は、歴史的価値が高く、地域の人々にとってはシンボルのような存在といえます。
この薬師堂を竹林から守るため、NPO法人森倶楽部21と清水地区の住民で力を合わせて、昨年11月より整備を開始して、少しずつ進んでいる状況です。
今回は、この竹林を整備し、切り出した竹を使って、竹炭や、竹細工を製作する実習を行いました。
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