2017.10.10 [ 農地整備課 ]
クララの”引っ越し”行いました
農地整備課の小林です。
皆さん、“クララ”という植物をご存じでしょうか。
食べると毒性があり“クラクラ”することから名付けられたようです。
昔の人はこれを利用し、トイレの虫よけに活用したそうです。
今回は、この“クララ”を移植するイベントを安曇野市で行いました。
移植を行う一番の目的は、“オオルリシジミ”というチョウを保全することにあります。
“オオルリシジミ”は絶滅の危機に瀕しており、長野県と九州の阿蘇地域にしか生息していない希少なチョウです。
このチョウの幼虫は、クララのつぼみしか食べないことから、“クララ”を保全することが“オオルリシジミ”を保全することになります。
9月30日、烏川地域のほ場整備工事を行う水田に生息している“クララ”を、オオルリシジミ保護区のある国営アルプス公園(堀金・穂高)に移すというイベントです。
参加者は約60人。秋晴れの絶好の移植日和。
自然保護協会、地域のNPO等の団体、ほ場整備工事の関係者、安曇野市の職員、地域の高校や一般参加の方に加え、大学の先生や地元教育委員会等の専門家にも協力頂き、作業前には観察会も行いました。
いよいよ掘取り作業、この辺りは石が多く、予想以上に大変な作業となりました。
掘り取り後は、場所を国営アルプス公園内に移し、移植範囲が広いため3班に分かれ、約100株のクララを植え付けました。
作業後には、国営公園内で“ぬかくどご飯”と豚汁の炊き出し振る舞いがありました。
それを食べながら、参加者による情報交換も行いました。
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