2013.11.22 [ 企画振興課 ]
地域の知恵袋【松本広域森林組合専務理事 増田富重さん】
今回の「地域の知恵袋インタビュー」のお相手は、
「松本広域森林組合専務理事」の増田富重さんです。
(松本広域森林組合専務理事 増田富重さん)
松本広域森林組合は平成19年2月に5つの森林組合が合併して誕生しました。組合員数1万180人、所有面積約6万ヘクタールと県下でも有数の規模を誇ります。
森林組合が一番重点的に取り組んでいるのは、間伐材の搬出のための生産技術の向上です。それと併せて、間伐材の販路を拡大しようとしています。森林組合の技能職員がオールマイティーに何でも出来るような体制を作るために資格の取得や研修に取り組んでいます。
今回、増田さんからは、松本地域の森林整備を進めるうえで、以下のようなご意見、ご提案をいただきました。
①「伐って、植えて、手入れして」というサイクルを構築したい。
②林業は、単年度の勝負ではなく50年、100年のスパンで考える視点を持つことが重要。
③山の仕事は、必ず危険と隣り合わせです。安全に関する講習は徹底してやる必要がある。
④森林経営計画を進めるために、森林組合だけではなく、市町村にも積極的にかかわっていただき、そのバックアップを県にお願いしたい。
⑤高性能林業機械を活かしていくための工夫や検証が必要。また、これからの素材生産のためには架線の技術の伝承も必要。
しあわせ信州創造プランでは、「森林を活かす力強い林業・木材産業づくり」において、地域ぐるみで取り組む計画的な間伐などにより、森林の持つ多面的機能が持続的に発揮される多様な森林整備を進める」こととしています。
地方事務所としても、森林整備を推進するため、市町村や森林組合と更なる連携を図っていきたいと思います。
※参考【森林経営計画制度とは】
この制度は、一体となった森林で間伐などの施業等を計画するもので、森林として充実してきた森林を効率的に整備し、まとめて木材を供給していくことをねらいとしています。計画をたてると、間伐等の造林補助金の支援を受けることができます。
地域材木造公共施設もくりゅう館
玄関ホールには、地元あづみ産のアカマツの梁を使用しています。
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