2022.06.29 [ 計量検定所 ]
計量女子の計量検定所日記「パーミルを見る」
こんにちは!計量女子です。
計量女子の今年16歳になる息子(計量高校生)に、先日こんなことを聞かれました。
計量高校生「お母さん、“パーミル”って知ってる?」
計量女子「???」
幼い頃から鉄道に興味があった計量高校生、4月から電車通学で毎日この標識を見るようになり、色々調べたそうです。
これは、鉄道用語で「勾配標(こうばいひょう)」と呼ばれるもので、腕木の先が上向きであればこの先が上り勾配、下向きであればこの先が下り勾配であることを示す標識です。
腕木の数字は、「1,000 m進むと標高が〇 m上がる(下がる)」程度の勾配であることを示します。
例えば、この「2.3」と表示された勾配標は、この先1,000mで2.3m標高が上がる程度の勾配であることを示しています。
ちなみに「L」の表示は、「水平」であることを示しています。
「パーミル」は、記号では「‰」と表記され、一般には「千分率」と呼ばれます。
以前デシリットル(dl)の話をした時に少し触れましたが、10‐3、1,000分の1の整数倍の単位を表す接頭語はm(ミリ、milli)。
「per mille(パーミル)」を日本語に直すと「1,000分の1につき」なので、例えば20‰は20/1,000。
普段よく使われているパーセント(%)表記では、20‰=2%です。
※10‐2、100分の1の整数倍の単位を表す接頭語はc(センチ、centi)。
計量高校生によると、鉄道用語で「パーミル」と言えば、勾配の程度を示すものだそうです。
そして、今は廃線になってしまっていますが、信越本線の横川~軽井沢間に「66.7‰」の区間があったそうです。
計量高校生の言葉を借りると、「25‰でも(電車を走らすのは)大変なのに、66.7‰はありえないほどすごい」のだとか。
計量女子も何度か特急あさまに乗りましたが、横川~軽井沢間は大抵寝ていた(そもそも上りは長野、下りは上野を出たらすぐ寝ていた)ので、計量高校生の言う「ありえないほどすごい」場面を全く覚えていないのが残念です。
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