2022.04.14 [ 計量検定所 ]
計量女子の計量検定所日記「久しぶりのdl(デシリットル)」
こんにちは!計量女子です。
新しい年度が始まり、各地では桜の便りや御開帳、御柱祭といった心ときめくお祭りが多い時期となりましたが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか。
計量女子も(最近はヤ○○ク出品用の写真しか撮っていなかった)愛用の一眼レフを片手に、ウキウキ気分で近場の桜を観察しに行ってきました。
…と、ここまではよかったのですが、そんな計量女子のウキウキ気分を一瞬で打ち砕く出来事がありました。
それは、自宅に届いた一通の通知。
年度末に受けた人間ドッグの結果があまりにも悪かったため、自宅に要精検のお知らせが届いてしまったのです。
これはいけません。
ため息をつきながら結果報告書を見ていた計量女子、あることに気づきました。
「単位にdl(デシリットル)が入ってる」
dlは、体積を表す計量単位です。
このブログで時々ご紹介している国際単位系(SI)には基本となる7つの単位(時間、長さ、質量、電流、熱力学温度、物質量及び光度)がありますが、体積については前述の基本単位を組み合わせて表示されるSI組立単位として「m3(立方メートル)」が定義されています。
飲料などの内容量表記で目にすることの多い「l(リットル)」は、SI 単位系で定義されるものではありませんが、社会通念・歴史的観点からSI単位と併用できる非SI単位として認められた単位です。
10-3 m3、つまり1立方メートルの1,000分の1が1リットルです。
d(デシ)は、SI接頭語と呼ばれるもので、10分の1の整数倍の単位を表すときに使います。
1 dlは1 lの10分の1、お馴染みの単位で言うと100 mlです。
※m(ミリ)は1,000分の1の整数倍の単位を表す接頭語なので、1 ml=0.001 lです。
我が国で最初にdlに触れる機会は、恐らく小学校の算数の時間ではないかと思います。
(調べてみたら、現在は小学2年生の「かさの単位」という授業でdlを扱っているようです。)
計量女子が人間ドッグの結果報告書で目にした「mg/dl(ミリグラムパーデシリットル)」は医学の世界で目にすることの多い単位で、血糖値やビリルビンなどの血中医化学物質濃度を表すのに使われます。
例えば、血液1 dl(100 ml)中のブドウ糖○○ mgの濃度は、○○mg/dl と表されます。
飲料やソースなどの液体の商品は、質量または体積で内容量を表記して販売されますが、体積で表記する場合はほとんどの商品がlかmlを計量単位としているため、小学校の算数や健康診断の結果以外の日常生活でdlという単位を見ることは、現在の我が国においてはほぼないかも知れません。
ということで、新年度第1回目のブログは、計量女子の不健康さを明らかにしただけの結果となりました。
皆さんは、どうか健康に気を付けて楽しい春をお過ごしください。
※色々な場所で聞かれるのでこの場所をお借りしてお伝えしますが、計量中学生はこの春計量高校生に無事ジョブチェンジすることができました。
計量中学生を気にかけていただき、どうもありがとうございます。
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