来て!観て!松本『彩』発見 歴史と伝統の城下町松本。のどかな田園風景安曇野。そびえたつ雄大なアルプス。自然と文化に彩られたまつもと地域の情報を、松本地域の県職員の発見を織り交ぜつつお届けします。 面白いこと新発見、知ってる人にも再発見、何だこれはの珍発見。当たり前だと思っていたことから、ローカルなことまで職員の発信する情報をお楽しみください。

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松本合庁トレッキング部活動報告2022 第6回 「振り返れば蓼科山、北八ヶ岳は秋~冬の輝き。」

こんにちは!松本合庁トレッキング部のFです。トレッキング部では令和4年度、雨の四阿屋山に始まり、全6回の山行を計画、10月までに5回、松本地域振興局管内の山に出かけて、良い経験と思い出を得てきました。今年度6回目にして最後の山行は、登山シーズン終盤の11月、管内を飛び出し、北八ヶ岳の蓼科山を目指します。
蓼科山は、八ヶ岳連峰の北端の北八ヶ岳に位置し、標高2,531m、円錐形のコニーデ型火山です。美しい山容から「諏訪富士」と呼ばれ、日本百名山にも選ばれています。北八ヶ岳一帯には、第4、5回に上った常念岳、蝶ケ岳といった険しいイメージのある北アルプスとは違い、なだらかな山容で静かな森の中を歩くイメージがあります(個人の感想です)。
とは言え、誤解の無いように申し上げると、蓼科山は決して楽に登れる「なだらかな山」ではなく、今回の天候とも合わせ、登山の厳しさが味わえる山なのでした。

11月5日の登山当日、紅葉も終盤、山裾が染まりつつあるタイミングです。松本合同庁舎を朝6時に出発し、高速道路の諏訪ICから国道経由で茅野市街を抜け、ビーナスラインに入りスズラン峠下の蓼科山登山口に向かいます。ビーナスライン沿いは紅葉の真っ盛りで燃えるような赤、黄金の世界。これが登山口の標高(約1,730m)まで昇ると落葉の光景でした。同行車2台のうち、1台を手前の竜源橋登山口駐車場にデポして、蓼科山登山口駐車場に到着です。
駐車場は広く、到着時は4分の1程度の駐車、清潔なトイレもあり便利です。

今回の参加メンバーは5名、駐車場で使用前の写真を撮り、7時半に入山です。

しばらくは落ち葉に覆われ、ふかふかで緩やかな歩きやすい道です。余談ですが、山登りにもウォーミングアップは必要で、急登に臨む前、30分程度は平坦もしくは緩やかな道を歩いて足と心肺をなじませることが良いコンディションで活動できるコツです。しかし今回、最初はいい感じだなあと思ったのも束の間、すぐに道が岩で覆われ始め、息を整える間もなく、急登になっていきます。静かな森の景色を楽しみつつも、息もあがり、喘ぎながらの登りになります。

 

 

 

 

登山口から約1時間、2110m地点の平坦なエリアに入り、一息つきます。しかしそれも10分程度で、押し寄せるように覆い重なる岩の間を縫うようにして高度を稼いでいきます。
このような登山道の形態は蓼科山の特徴です。過去噴火を繰り返した活火山であることを伺わせます。

 

 

 

 

 

岩と岩の間はザラザラするガラ場になっており、滑りやすく注意して進みます。気が付くと周囲は白を基調とする風景に変わっています。木々の葉には霧氷が付き、すっかり冬の装いです。

森林が途切れると頂上まで岩場が続きます。ペンキやポールの目印に従い慎重に進みます。雪が3日前に降っていますが、南側ルートのためか積雪はありません。濡れた部分を避けながら一歩ずつ進むとやがて頂上直下のヒュッテに到着です。ヒュッテ周辺のカンバの樹はすっかり樹氷で覆われていました。

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