師走になり、寒さが増してきましたね。今年の夏の酷暑も忘れさられてきた感がありますが、「災害級の暑さ」が流行語のトップ10入り。思い返してみると厳しい暑さでした。たくさんすいかを食べた!なんて方も多いのではないでしょうか。
すいかの産地といえば、松本市波田地区。
今回紹介する大月 征典 さんは、ここ波田地区で、農業生産法人「(株) むぎわらぼうし」を平成19年に設立し、すいかやりんごを生産・販売しています。
大月さんは、会社設立当初から、「土づくり」を重視した環境負荷の少ない栽培に取り組んでいます。
試行錯誤を繰り返した結果、現在はたい肥や緑肥作物、酵素資材等を利用して土づくりを行い、土壌殺菌剤に頼らない栽培を実現。すいかでは化学肥料・化学合成農薬をともに慣行の50%以上、りんごでは化学肥料を50%以上、化学合成農薬を30%以上削減して栽培しており、「信州の環境にやさしい農産物認証」により長野県知事の認証も取得しています。
さらに、大月さんは「2020東京オリンピック・パラリンピックで全世界から集まる多くの人に、日本のすいかを味わってもらいたい!」と、数年前からGAP認証取得に向けて取り組み、今年(平成30年)2月にはJGAP認証を取得しました。
※GAP(良い農業の実践、農業生産工程管理)が2020 東京オリンピック・パラリンピックの食材調達要件になっていることは、こちらで少しふれましたが、GAPに取組むだけでは不十分で、第三者の審査を経たGAP認証を取得する必要があります。
GAPに取り組むことで、資材コストの減少や新規取引先の獲得などにつながり、より一定した品質のすいかを作ることも可能になったそうです。
「今後も、GAPの取組をベースに、味や品質を追求し、日本の食生活を笑顔の絶えない豊かなものにしていきたい。」と、大月さん。
(株)むぎわらぼうしのすいかは、全国各地へ出荷されていますが、周辺のスーパーへも出荷されています。ちょっと先になりますが、来年の夏はむぎわらぼうしさんのすいかを味わってみてはいかがでしょうか。
(HPからの直接注文も承っているとのことです。http://www.mhl.janis.or.jp/~ootu-keg/index.html)
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