来て!観て!松本『彩』発見 歴史と伝統の城下町松本。のどかな田園風景安曇野。そびえたつ雄大なアルプス。自然と文化に彩られたまつもと地域の情報を、松本地域の県職員の発見を織り交ぜつつお届けします。 面白いこと新発見、知ってる人にも再発見、何だこれはの珍発見。当たり前だと思っていたことから、ローカルなことまで職員の発信する情報をお楽しみください。

来て!観て!松本『彩』発見

歴史と伝統の城下町松本。のどかな田園風景安曇野。そびえたつ雄大なアルプス。自然と文化に彩られたまつもと地域の情報を、松本地域の県職員の発見を織り交ぜつつお届けします。 面白いこと新発見、知ってる人にも再発見、何だこれはの珍発見。当たり前だと思っていたことから、ローカルなことまで職員の発信する情報をお楽しみください。

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【伝統工芸紹介シリーズ④ 三村木工】足元を粋に装う「ねずこ下駄」

商工観光課 伝統工芸品担当のSです。
管内の伝統的工芸品やクラフト産業を不定期に紹介する第4弾は、朝日村の「三村木工」です。

工場外観

「ねずこ下駄」の「ねずこ」とは? 人気アニメ「鬼滅の刃」に登場する炭次郎の妹、禰豆子を思い浮かべますが、この「ねずこ」は木曽五木(ひのき・さわら・ねずこ・こうやまき・あすなろ)の一つでクロベ=黒檜のことです。木曽の山は貴重な木材を数多く産出していましたが、江戸時代の初め、屋敷の建設、造船などによって森林の伐採が進み、山々が荒廃したため木曽の山を管理していた尾張藩が「木曽五木」の伐採を禁止した歴史があります。

 

工場敷地内のクロベ(ねずこ)の丸太

「三村木工」では木曽から丸太を買い求めて、下駄1足分が取れるブロックに切り出していくそうですが、重いものや節が多いものなど様々で、同じ太さの丸太から取れる足数に違いがあるそうです。丸太を切り出す作業に立ち会えなかったのは残念です。

工場内は所狭しと色々な種類の下駄が積まれています

下駄の形は駒下駄(二枚歯)、千両下駄や右近(うこん)下駄など色々ありますが、最近は右近下駄が人気だそうです。
足をのせる部分は「台」と言い、鼻緒を取り付ける穴を開けて一つずつ手作業で表面を磨いて仕上げていきます。

縦に入った細かい木目が特徴です。

ねずこ下駄の特徴は軽さと木目の綺麗さです。仕上がった下駄の表面には、木目に凹凸があり他の素材と一味違う足ざわりが感じられます。

オリジナルの柄や文字が入れられます。

2020年から下駄に馴染みの無い方にも興味を持ってもらおうと、「台」にレーザー加工で柄や文字を焼き入れることを始めました。松本山雅FCとコラボしたオリジナル商品は非常に好評だったそうです。

下駄のサイズを合わせて好みの台を決めたら、鼻緒の色、柄を選びます。アクセントにレーザー加工で柄を入れれば、出来上がりが一層楽しみになるでしょうちなみに、かかとの後ろが1~2㎝くらいはみ出して履くのが、「粋」な履き方と言われてます。今年は花火大会や夏祭り等のイベントが再開し、首都圏を中心に浴衣の販売が前年の2倍になったそうです。浴衣の足元にオリジナルのねずこ下駄を合わせれば来年の夏が待ち遠しくなりますよ。価格は4,000円前後からです。

三村木工
東筑摩郡朝日村西洗馬1534

0263‐99‐2307

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