2013.04.18 [■四季彩だより~信濃の国から~]
<VOL.225>四季彩だより~信濃の国から~
春爛漫の信州!
朝、仕事に向かう途中、いろんな春の景色が飛び込んできます。
雪解けで流れが速くなった川、土手に咲き誇るタンポポや河川敷に整然と咲き誇るスイセン、淡い芽を吹くヤナギ、朝の爽やかな風に揺れるシダレザクラの並木…
このまま仕事に行かずに、一日中眺めていたくなるような気分になってしまいます!?さて、今回は厳しい冬を乗り越えた北信濃に訪れた春の紹介です。
(春が来た 春が来た)
長野県の北部、北信濃とも呼ばれる地方にある飯山市。この飯山の春といえば「菜の花」です。
飯山市瑞穂地区にある「菜の花公園」は、これからゴールデンウィークにかけて、一年のうちで最も華やかな姿を見せ、千曲川のほとり一面が菜の花で埋め尽くされます。
(多くの人で賑わう公園内)
みなさん一度と言わず、口ずさんだことのある、
“菜の花畠(ばたけ)に入日薄れ、見わたす山の端(は)霞ふかし~♪♪~”
で始まる唱歌「朧(おぼろ)月夜」の舞台もこの場所と言われています。
この歌を作詞した高野辰之(1876-1947)は、長野県豊田村(現在の中野市)の出身で、飯山市の小学校教師の時代に、この地で見た菜の花畑が深く印象に残り、この歌をつくるきっかけになったと言われており、公園内には、「朧月夜」の碑も建てられています。
菜の花公園からの眺めは、“素晴らしい”の一言に尽きます!!
菜の花で埋め尽くされた公園に身を置くと、眼下に悠々と流れる千曲川が横たわり、両岸には田園地帯が広がり、さらにその先に残雪の山々が連なる・・・
素朴な風景とその色合いは、まさに日本の原風景とも呼べるもので、見る者すべての心に深く染みわたり、どこか“懐かしい”という気持にさせてくれます。
公園の他にもあちこちに菜の花畑が広がり、桜の花とのコントラストは・・・
“百聞は一見にしかず”ご自分の目に焼き付けてください。
(癒される懐かしさ)
各地で見られる菜の花は、菜種油(なたねあぶら)を採取するための“アブラ菜”が一般的ですが、ここの菜の花は“野沢菜”の花で、野沢菜の種を採取するために植えられているそうです。信州の漬物といえば「野沢菜漬け」。こんなところにも信州らしさを感じさせます。
★ いいやま菜の花まつり ★ 開催
飯山市では毎年、菜の花公園をメーン会場に、いいやま菜の花まつりを開催しており、今年で30回目を迎えます。
今年は、5月3・4・5日の3日間開催されます。
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