東山魁夷館開館20周年記念展

東山魁夷【山谿秋色】1932年　志賀高原
（長野県信濃美術館 東山魁夷館蔵）

長野県信濃美術館 東山魁夷館は、今年、おかげさまで開館20周年を迎えました！
信濃美術館の小展示室も使った「記念展」（第2期）のテーマは「信州讃歌」。

横浜に生まれ、神戸で少年時代を過ごした東山魁夷画伯（1908-1999）は、東京美術学校1年生の夏休みに木曽の御嶽山へ登り、初めて信州の自然と人に出会って以来、長野県に取材した風景画を数多く制作しています。

東山魁夷【静映】1982年（長野県信濃美術館 東山魁夷館蔵）

【静映】の取材地　斑尾高原・希望湖

魁夷画伯は、四季の変化が美しく、山や湖、川、渓谷と地形の変化に富んだ長野県を、「作品を育ててくれた故郷」と呼ぶほど愛していました。
本展では、東山芸術と信州との結びつきの深さを紹介します。
一部作品は、取材地の写真もあわせて展示しますので、実景と作品を比較しながらご覧ください。

東山魁夷【静晨】1994年（長野県信濃美術館 東山魁夷館蔵）

【静晨】の取材地　長野市郊外・七曲北

また、信濃美術館小展示室では、代表作《たにま》を準備作とともに展示して制作過程を紹介するほか、今日までに当館で開催した東山魁夷の特別展をポスター・図録などの資料によって振り返ります。

左）東山魁夷【たにま】1953年　野沢温泉・上林温泉（東京国立近代美術館蔵）
中）東山魁夷【たにま　スケッチA】1953年（長野県信濃美術館 東山魁夷館蔵）
右）東山魁夷【たにま　スケッチD】1953年（長野県信濃美術館 東山魁夷館蔵）