楽園信州

信州の旬情報をお届け!

Vol104■とく☆とく信州 拾ヶ堰

疏水百選~拾ヶ堰(安曇野市)~

日本では、昔から水田を中心とした国づくりが行われ、農業用水路が細かい網の目のように国土に張り巡らされています。
このような水路網は、『疏水(そすい)』と呼ばれ、食糧生産の基盤としての役割を果たしているだけでなく、美しい農村の景観にも欠かせないものとなっています。
農林水産省が認定した「疏水百選」の中から、長野県内の5箇所について、順次ご紹介していきたいと思います。

今回は、長野県の中部、安曇野(あづみの)市の「拾ヶ堰(じっかせぎ)」です。


常念岳と拾ヶ堰


かつて安曇野は、扇状地であるため地下に水がしみ込んでしまい、農業用水に恵まれない地域でした。そこで、村々の庄屋たちが中心となって水路を引くことを計画し、江戸時代後期の文化13年(1816年)に完成したのが「拾ヶ堰」です。
完成当時、灌漑(かんがい)範囲が10ヶ村に及んだことから、この名前が付いたそうですよ。

この「拾ヶ堰」、近代的な測量器など無い時代に、非常に精度の高い測量によって3000分の1という勾配で設計されたこと、「クワ」や「モッコ」といった道具だけの「手堀り」で造られたこと、延べ6万7千人余の農民の参加で着工からわずか3ヶ月間という短期間で完成したことなど、驚くことばかり!


夏の拾ヶ堰

冬の拾ヶ堰

奈良井川から取水し、川の底にサイホンを通して梓川を渡り、安曇野へ用水を供給している「拾ヶ堰」。用水路の延長は約15km、扇状地の中央を約570mの等高線に沿って横切り、約1000haもの水田を潤しています。
「拾ヶ堰」がなかったら、現在のような美しい安曇野の田園風景は見られなかったかもしれませんね。

詳しくはこちら
長野県農地整備課(パソコン用)
疏水名鑑(パソコン用)

☆農林水産省では、「水土里(みどり)の路(みち)疏水百選ウォーキング」と題してウォーキングコースの設定を行っています。
安曇野の道祖神や雄大な北アルプスを眺めながら拾ヶ堰に沿って歩くコースもありますよ。
「安曇野の田園と拾ヶ堰ウォーキング」についてはこちら(パソコン用)

【お問合せ先】
長野県農政部農地整備課
TEL:026-235-7240
E-mail:nochi@pref.nagano.lg.jp

1 2

このブログのトップへ