2024.12.04 [ その他 ]
木曽路を歩く⑥(藪原宿)
総務管理・環境課のとうふです。
シリーズ「木曽路を歩く」、峠越えを終えた第6回は藪原宿までを紹介します。
峠を越えると道は舗装路へ戻りますが、なお下り坂です。
尾張藩の鷹匠(たかじょう)役所跡がありました。
鷹狩などで活躍する鷹の飼育などを行っていた場所だということです。
解説板には「当地の鷹は優秀で(中略)将軍家に人気があった」とも書かれていました。
この先、中山道は線路に分断されるので、跨線橋を渡ります。
タイミングよく上下線ともに列車が通ってくれました。
跨線橋を渡ると、ここからが藪原宿です。
上の写真のように、全体的な街並みが残っているわけではありませんが、
ところどころに宿場町の跡が残されています。
それらを紹介していきます。
当時の趣を残した建物が数軒現存しています。
ちなみに、左写真の建物は現在、大変趣あるお蕎麦のお店となっています。
当宿場の本陣(身分が高い人用の宿)跡。
防火高塀跡。
かつて防火壁として、石垣の上に土塀を設けていた、と解説がありました。
写真はその石垣の一部です。
高札場(広報掲示板)跡。
ここまでの写真にも映り込んでいますが、藪原宿は要所の解説板が充実しています。
木祖村によって多言語対応も行われており、力の入った整備が感じられます。
高札場は宿場の端にあり、ここで宿場は終点です。
終点には枡形地形が残っていました。
写真奥が宿場の通りです。手前方向へ二度道を曲げ、視認性を悪くしてあります。
宿場の終点から少し歩くと藪原駅へ到着します。峠越えと合わせ、大ボリュームの旅路でした。
解説が充実した藪原宿、ぜひ木曽鳥居峠とセットで味わってみてはいかがでしょうか?
次回は藪原から次の宿場、宮ノ越へ歩きます。引き続きご覧ください!
歩行記録です。
奈良井駅~薮原駅 寄り道など込みで11km 5時間弱という結果でした。
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