2021.08.20 [ その他 ]
東大木曽観測所(木曽町三岳)に行ってきました!!
農地整備課の中年Yです。
8月12日(木)の夜、木曽町三岳にある東京大学大学院理学系研究科附属天文学教育研究センター木曽観測所に行ってきました!!
この日は、(一社)木曽おんたけ観光局、木曽星の里づくり推進協議会の主催による、星空感動ツアー「ペルセウス座流星群を楽しもう!!」というイベントでしたが、当日はあいにくの雨・・・。
それでも、普段では見られない特別な内容や観測所の先生方の貴重な解説や講義、更に4D2Uシアターでの宇宙の旅を体験できました!!
まずは、天井が半円状のドーム内に移動し、105cmシュミット望遠鏡(光を取り入れる口径が105cm)の見学です。
口径1mを超える望遠鏡は世界に4台しかなく、内1台が稼働していないため、現役のものは3台しかないという貴重なものです。
望遠鏡の脇についている覗く様な施設(ガイド鏡)は、かつて、写真撮影の際にズレ補正のために使用され、写真の奥に写っている椅子はその際に腰掛けるためのものだったということです。
ガイド鏡を使用していたころは、開け放ったドーム上部から流れ込む外気温にさらされ、冬場はマイナス数十度の極寒と闘いながらの撮影だったということで、寒さに耐えられず観測所を辞めた方もいたということでした。
現在では、自動補正機能が向上したことで、ガイド鏡の傍に居なくてもよくなったため、奥の暖房の利く部屋で観測しているとのことです。
この日は、リモコンを触らせていただき、普段では体験できない望遠鏡の操作もさせていただきました。
次に、観測所のこれまでの歴史について学習しました。
上の写真の講師:征矢野 隆夫さんは、かつてNHKで放映された「木曽オリオン」というドラマで木曽町出身の俳優:田中要次さんが演じた観測所のエンジニアのモデルと思われる方だということです。
これまで、この観測所で発見された小惑星は100を超えるということで、世界トップレベルとのことです!!
この後、部屋を移して流星群の講演を聞きました。
流星群が生じるのは、ダスト・トレイルと呼ばれる宇宙の中の塵の帯の中へ地球が突入することで起こるということでした。
ちなみに、ダスト・トレイルは可視光では「木曽観測所」で世界で初めて確認されたということです。
この後、4D2Uシアターでの宇宙の旅を体験。あっという間の2時間でした。素敵な夜を過ごすことができました。
なお、観測所見学ご希望の方は、東京大学大学院理学系研究科附属天文学教育研究センター木曽観測所HP(以下のURL)でご確認いただき、来訪いただければ幸いです。
このブログへの取材依頼や情報提供、ご意見・ご要望はこちら
木曽地域振興局 総務管理・環境課
TEL:0264-25-2211
FAX:0264-23-2583