2025.01.16 [ 歴史・祭り・ひと ]
木曽町の山城「木曽福島城」を攻める
総務管理・環境課のとうふです。
本日は、木曽福島の町の西側に構える「木曽福島城」を探索してみましたので、レポートします。
木曽福島城のある山は「城山」と呼ばれ、「城山自然遊歩道」の名で散策路も整備されています。
(この記事に散策路の紹介はほとんどありません。事前にお断りします。)
いきなりですが、こちらはこちらは城の中心、一の郭に立つ解説板です。
こちらをもとに、以降の写真を紹介しようと思います。
① 郭
かつては建物などが建ち、兵士が詰めていたであろう、平らにならされた区画です。
今では木が生え、自然回帰が進んでいますが、地形ははっきりと確認できます。
郭の周りは崖のように急な傾斜となっており、それぞれの郭が一つの小島のように整地されています。
② 腰郭
木曽福島城の主な郭である「一の郭」「二の郭」「三の郭」の周囲に付属する小さめの郭です。
(主な郭ではないものの、数が多かったため、あえて①とは別で紹介します。)
特に一の郭北側は腰郭をいくつも連ねており、防御を固めていたことがわかります。
③ 石垣
城の大手道(正面の道)方向に石垣(と思われる石積み)が残ります。
このほか、山の比較的低い場所にも石垣が存在しましたが、いずれも積まれた年代がよくわかりませんでした。
上の写真の石垣だけは書籍等でも存在が示されており、城のものと考えられます。
④ 空堀
それぞれの郭の間や城の斜面を掘り下げ、敵の移動を困難にしたものです。
尾根を切って進みにくくする「堀切」、斜面を縦に切って敵の横移動を防ぐ「竪堀」が残っています。
木曽福島城では一番わかりやすく、数も多い遺構です。
特に郭と郭を隔てる堀切はかなりの深さがあり、見ごたえがあります。
さて、紹介はここまでですが、いかがでしたでしょうか。
「どの写真も同じに見える」「土と木が写っているだけ」というごもっともな感想も聞こえてきそうです。
ただ、人間が手を加えた跡が数百年残り、今見られるというロマンを感じていただけたら幸いです。
「城山自然遊歩道」はそこまで大変な道のりではないため、紅葉の時期などにぜひ散策してみてはいかがでしょうか?
おまけ
「城山自然遊歩道」には、「紅葉ヶ丘」からの景色や「権現滝」など他にも見どころがありますので、写真で紹介します。
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