高遠中学校の学校林は、伊那市高遠町出身で和歌山・愛媛・新潟の県知事、警視総監、貴族院議員、台湾総督、東京市長、枢密顧問官などを歴任した伊澤多喜男氏(1869-1949)の寄付により、昭和14年に高遠町ほか6村に設置された学校林の一つです。その後の町村合併等により、由来が不明となった学校林が多い中、現在も「伊澤学林(学校林)」の名を引継ぐ、由緒ある学校林です。
10月18日、同校1年生48人の森林学習がその伊澤学林で行われました。
48名の1年生は、それぞれ2本のコナラのポット苗木を手に、山へ入っていきます。
1本1本、丁寧に植えたコナラは、皆さんが大人になる頃、大きな木に育っていることでしょう。
午後は、5人一組でヒノキの間伐作業も体験。伐倒したヒノキは、枝を払って玉切り、整理しました。明るくなった林内を見て、間伐の効果を実感していただけたでしょうか。
治山・治水に情熱を注いだという伊澤多喜男氏。その精神を引継ぎ、今回の植樹や間伐の体験を忘れずに、ふるさとの森を守っていってくださいね。
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