しあわせ信州移動知事室4日目の1月16日(金)午前10時30分から伊那商工会議所大ホールで「県政タウンミーティング」が開催されました。
今回は、阿部知事の2期目の県政の重要課題のひとつである「人材教育県づくり」のうち「産業人材の育成」をテーマとして、上伊那地域の企業経営者と知事が意見交換するということで、KOA株式会社代表取締役会長 向山孝一氏、有限会社スワニー代表取締役社長 橋爪良博氏に鼎談者をお願いしました。
会場の伊那商工会館大ホールは予想以上の来場者で満員です。椅子を追加して並べたほどでした。
はじめに知事からあいさつがあり、それから、石原産業労働部長の進行により、鼎談がスタートしました。
最初に、「上伊那地域のものづくりの強み」についてお考えを伺いました。
まず、向山会長からは組織の強さは1人のリーダーによって決まる、人の力を発揮させるのもリーダーの力量によるということ、また会社が地域の皆さんによって支えられたこと、伊那谷のまじめで勤勉な風土についてのお話がありました。
次に橋爪社長からは、この地域の人たちは自然と協力しあえる、協力してくれる人たちがいること、郷土愛が強く、新しいことを生み出せることが強みであるというお話がありました。
知事からは長野県は潜在力のある地域であること、長野県神城断層地震で死者がゼロだった例を挙げ、地縁コミュニティーの強みについて話がありました。
また、向山会長から地域の企業の経営史、老舗企業について勉強すること、地域の歴史を大切にすることの重要性についてご説明いただきました。事業の継承についてでは、橋爪社長が事業を継承した経緯を、会社の歴史、会社の仕事の取組みに対する考え方を交えながらお話いただきました。
途中で来場者のみなさんに長野県のものづくり産業の現状についてのアンケートを取りました。質問にイエスの方は緑の紙、ノーの方はピンクの紙を挙げていただきました。
その後、石原部長から南信工科短大設立についての説明があり、向山会長から設立にあたっての期待、またチームワークの大切さなど自社の人材育成についてもお話を伺いました。
また、橋爪社長からもやはり企業は人であるということ、南信工科短大が設立されることへの期待についてお話いただきました。
それを受け、知事からは地域に根付く工科短大にしていきたいとの考えが語られました。
最後に会場の皆さんお二人からご質問・ご意見をいただき、県政タウンミーティングは終了しました。
大勢の方にご参加いただき活気ある、また地元企業のトップの方の考えを直接お聞きすることができた有意義なタウンミーティングでありました。
今日の意見交換を聞いて、参加された皆様も上伊那地域の風土の素晴らしさ、企業経営者の方々の郷土愛を感じることができたのではないでしょうか。
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