2012.08.23 [ 地域振興局 ]
この水はどこから来るの? ~水路親子視察会~
農地整備課若手職員Mです
突然ですがみなさん自分の家の近くを流れる川や水路の水源ってどこなのかってわかりますか?
ちなみに私はよくわかりません。というかあまり気にしたこともないです
でもよーく考えれば何となく気になりませんか?言われてみればここの水ってどこからの水?とか
そんな疑問を解決すべく、地域を流れる水の始まりから終わりまでの旅を見学するツアー「水路親子視察見学会」が伊那市富県(いなしとみがた)にある春富土地改良区主催で開催されました
今回はその様子をリポートしたいと思います
最初は室内で見学する箇所の概要や土地改良区の役割について学びました
バスに乗り込みいよいよ視察見学会へ出発です
はじめに水路の記念碑前で水路の歴史を学びました
説明を受けたこの記念碑前の水路、改修はされてはいますが江戸時代に造られた位置のままとのことでした
江戸時代に造られた水路は明暦元年(1655年)に高遠藩の許可を得て北佐久郡の柳澤弥左衛門という方が水路を造ったことにはじまります
苦労の末に造られた水路ですが途中に設けた水路トンネルの崩落等があり以降100年余り荒廃していました
天保3年(1831年)に伊那市長谷の伊東伝兵衛という方が私財を使い大改修を行い伊那市富県の水田地帯を形成するに至りました
しかし、伊東伝兵衛さんはこの水路の大改修で大きな借金を背負うこととなりました
このため水路の水の使用代を取ることとしましたが農民から反発され一揆にまで至ったとのことです
当時の方達は水のために本当に苦労したんですね
途中、今は役割を終えた当時の水路跡やトンネルの遺構を見学しました
つづいて、水源へ向けて出発です
水源より水路トンネルを使い「新山川頭首工」という箇所で農業用水として分水します
この水路トンネル、実は伊那市東春近方面へ10km余り続き末端では「春近発電所」という所で発電しています
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