2014.05.28 [ 地域振興局 ]
小沢川水権の水桝検査
農地整備課のTTです。
平成26年5月9日に小沢川水権の水桝検査に立ち会って来ました。
農業用水として古くから水争いが絶えなかったとのことで、伊那市小沢川水権には与地井、大萱井、上戸・中条井の3つの井筋が開削されました。明治に入ってからこの歴史ある貴重な水源を定期的に分水が協定通り実施されているか水桝検査を行い記録を保存しているのです。
※水権とは水利権のこと、水桝は一定量の水量を確保するために作った桝です。
平沢区公民館前に集合し、2班に分かれて出発です。
「与地井」
取水口の水深を検測しています。権兵衛峠国道361号から急坂を歩いて15分かかりました。
「大萱井」
堰の幅と水深を検測しています。
「上戸・中条井」
木曽山からの隧道入口での水深と流速を測ります。上戸・中条井は明治時代に隧道(トンネル)を作って、分水嶺を越えて木曽から伊那の小沢川へ水を引水しています。
「上戸・中条井」
牛蒡沢でピンポン球を流して流速を測り、流量がどれだけ流れているか確認します。
我田引水とはいいますが、まさに自分たちの水田に水を引くための水争いが絶えなかったわけで、先人たちの苦労があってこそ水の恩恵が受けられているのだと実感し、後生に渡って引き継がれていくべき大切な行事に立会うことができました。
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