2012.08.24 [ 自然・山・花 ]
地域の元気創造中! ~荒神山は生物の宝庫~
みなさん、こんにちは地域政策課のTです。
地域発 元気づくり支援金事業を活用した事業をご紹介いたします。
辰野町荒神山公園一帯において、辰野いきものネットワークによる「荒神山 夏の野鳥観察会」が8月5日(日)に行われ、参加してきました。
世界的な課題である生物の種の絶滅を防ぎ、現在の生物多様性を辰野町においても維持するため、自然観察会やワークショップ等を通じた保全活動の一環であり、春(5月)に次いで2度目の観察会、夏としては初めての開催です。
本来夏は、①鳥の子育てが終了し巣立ってしまうということ
②緑が生い茂り鳥の姿が見えにくいということ
③春に盛んなさえずり(縄張り争い、メスを呼ぶためにしきりに鳴くこと)
時期が過ぎてしまったということ
から鳥の声・姿を見つけるのが非常に難しく、観察会には不向きということですが、暑さに負けず張り切ってスタートです。
どこにいるかわかります?夏はやはり不向きなのか・・・
天竜川へ移動 さすがに見つけやすい
アオサギ カルガモ
荒神山一帯は、近くを流れる天竜川、池(たつの海)、森(荒神社)の3つのバージョンが集約し、数多くの野鳥が確認できる場所であり、バードウォッチングには最適の場所であります。野鳥ばかりでなく虫、植物等その他生物の宝庫でもあります。
ハグロトンボ キアゲハの幼虫
野鳥観察がメインではありますが、辰野では荒神山にだけ生息が確認されている「ミヤマシジミ」という蝶の確認も行いました。この日は成虫2匹と幼虫数匹を確認しました。
ミヤマシジミ
幼虫とアリ
アリが幼虫を襲っているわけではありません。
アリはミヤマシジミの幼虫の背中から分泌される「みつ」をなめています。その代償に専属のお世話係としてハチなどの天敵から幼虫を守っているのです。このためアリはミヤマシジミの幼虫を襲うことはありません。共生関係です。
ミヤマシジミの幼虫の食草 コマツナギです。
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