2013.01.30 [ 地域振興局 ]
秘密基地への入口を発見?!
とある農村地域を歩いていると、鉄でできた不思議な物体を発見。
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重々しい鉄蓋を恐る恐る開けてみると・・
なかは、円形の井戸のような空間が広がっています。
しかも、地下へ通じるハシゴまであります。
勇気を出してハシゴを少し降りてみると、パイプから水が滴り落ち、いかにも怪しい雰囲気です。
これは、秘密基地への入口と考えて間違いないのでは・・
そのうち世界征服を企む者の手下が“イ-!!”とか奇声をあげて、ワラワラ出てきそうで不安になりますが、ご安心を。
実はこの井戸、地すべりを防止するための施設です。
地すべりを引き起こす原因のひとつに、
①地中の地下水位が上昇して地盤がゆるみ
②すべり面と呼ばれる境界で土塊が移動する。
というものがあります。
そこで、この施設(集水井)の出番です。
地下水が高い斜面に深い井戸を掘り、地中深く差し込まれたパイプで地下水を抜き、地盤のゆるみを防いでいる、という訳です。
この工法は、比較的深い層の地下水位を低下させる場合に設置される例が多いです。
さっきの写真を落ち着いて見ると、集水井の中に何本かパイプが突き出ていますね。
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このパイプで地下水を集め、地盤を安定させています。
ちなみに、このパイプ、見えているのは少しですが、約30mも地中に挿入されているんですよ。
集水井周辺には、過去の地すべり兆候の痕跡が、そこかしこに見受けられます。
ブロック塀の亀裂
土蔵の梁の亀裂
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