2017.01.18 [ 地域振興局 ]
真冬のマナイタで造林調査
林務課です。
冬の造林調査のシーズンがやってきました!冬の森は静かで穏やか・・・と思いきや、意外とダイナミックなんです。調査のかたわら、冬の森の様子をご紹介します。
1月11日の真冬の青空の下、調査するのは伊那市長谷地区のマナイタ団地。アカマツと広葉樹の気持ちのいい森です。
団地といっても住宅団地ではなく、森の団地なんです。複数の森林所有者さんが所有する森を、大きく一つにまとめて一体的にまるごと間伐することで、効率的に森林整備ができます。数十から数百ヘクタールにもなる森にその地名を冠して、「○○団地」と呼んで団地単位で管理しております。
森林所有者さんから森林整備を委託された上伊那森林組合の、職員さん3人と一緒にマナイタ団地の森へと入っていきます。尾根の北側の斜面は、数日前に降った雪が解けずに残っています。
間伐した箇所で、報告のあったとおりに適正に木が伐られているかを調べます。手に持っているのは、ナント釣竿!釣竿をグルリと一回しすると、その範囲は約100平方メートル。
この範囲内にある立木と切り株の数から、森林の育成に適した間伐本数かどうかを判断します。
南側の斜面は雪が少なくて助かりますが、それでも結構、急な傾斜。こんな急斜面で間伐作業にあたった森林組合の作業員さんのご苦労に思いをめぐらせつつも、釣竿を回しながら上へ上へと進んでいきます。
尾根伝いに点々と続くシカの足跡をたどって進むと、わりと楽に歩けます。毎日この道を通るシカたちが、最も歩きやすいルートを教えてくれています。
こちらでは、森林整備の補助金の申請書に書かれた間伐面積に間違いがないか、コンパスを使った測量調査をしています。
葉を落とした冬の木々の間からは、南アルプスの山々がよく見渡せます。
冬の澄んだ空に映えるのは塩見岳。南アルプスの中でも美しい山として有名です。
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