2016.06.02 [ 地域振興局 ]
都立北園高等学校による森林保全奉仕合宿が行われました
信州北園プロジェクトとして7年目、伊那市西春近自治協議会との「森林の里親促進事業」として6年目を迎える、東京都立北園高等学校2年生8クラス320名による森林保全奉仕合宿が、5月11日から3日間にわたり伊那市ますみヶ丘平地林において行われました。
この合宿は授業として行われ、「地球環境について考える」、「団結力を高め相互扶助の精神を学ぶ」などを目的としています。全体のプロデュースはNPO法人伊那谷森と人を結ぶ協議会(理事長:稲邊謙次郎 氏)が行い、稲邊理事長が学校に出向いて講義を行うなど、事前学習を十分行ってから合宿に臨んでいます。
1日目は大雨警報が発令される中、開催が危ぶまれましたが、奇跡的に解除となり30分遅れでスタートしました。
今回、北園高校の皆さんが森林保全作業を行う「ますみヶ丘平地林」は、来る6月5日(日)に開催されます「第67回全国植樹祭」の県民植樹会場でもあり、今回の活動では自分達が植栽する場所の外に、県民植樹会場の整地(地拵え)、植栽木の目印付けと、全国植樹祭の準備作業にも取り組んでもらいました。
重い材も細かい枝も次々に運び出され、都会っ子の意外な頑張りに、見守る我々、田舎のおじさんおばさん達も感心です。
2日目は、昨日とは打って変わった晴天の中、午前中は昨日に引き続き植樹会場の整理と、植栽木の目印付などを行いました。地元信州大学農学部の学生16人も指導者として参加してくれました。
おかげさまで、作業終了時間までには目印付けまで終わり、無事に全国植樹祭をむかえられそうです。
信州大学16人衆 植樹会場の整理、ありがとうございました
午後は、場所を市民体育館に移して、16人の信大生と、グループに分かれての意見交換会です。グループで話し合われた内容を代表者がまとめて、信州大学・植木達人教授のコーディネートで発表しました。
「森林を守るにはどうすればよいのか?」「木材を利用して山にお金を返す。」「木材が(高く)売れない。」「山で働く人の賃金が安すぎる。」「自分達が木材を利用することが森林を守ることにも繋がる。」など、事前学習から取り組んできた生徒達の発表に応えるべく、植木教授も熱く真剣に答弁いただき、予定時間をオーバーするハプニングもありましたが、朝から一緒に汗をかいた信州大学の皆さんと、実習に座学にと、中身の濃い一日を過ごしていました。
グループに分かれて意見交換会 植木教授と代表者による発表
3日目は、植樹活動です。「森林の里親協定」を締結する西春近自治協議会(会長:加納義晴 氏)の皆さんが植え方の指導をしてくれます。
前日、前々日と、自分達が整備した場所にコナラ、クヌギ、ヤマザクラを植えました。また、間伐材で作った記念の看板の建立と、タカトオコヒガンザクラの記念植樹も行いました。
後は、代々の先輩がサクラの植樹活動を行ってきた北園高校と西春近自治協議会の交流の場所、伊那スキーリゾート「さくらの里」に移動して、加納会長の奏でる不思議な楽器「ユカイナ」の伴奏で「ふるさと」を合唱。
記念碑、看板を囲んで全員で記念撮影をして、三日間の合宿を終えました。
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