上伊那地方事務所 林務課からレポートです。
4月24日(日)、伊那市富県の貝沼区で、「全国植樹祭ながの2016」を記念する植樹祭が行われました。
貝沼区の皆さんは、森林や身近な緑の大切さを多くの皆さんに知っていただくとともに、全国植樹祭の開催を全県で盛り上げていくために行った記念事業「苗木のホームステイ」にご参加いただきました。
その数、なんと1254本!上伊那地方事務所管内では、最も多くの苗木を育てていただきました。(貝沼区の苗木のホームステイの取り組み状況は、「全国植樹祭ながの2016」のホームページでも詳細されています。)
そして、1年近く育てていただいたその苗木を、地域の緑化に活用しようと、今回、区民の皆さんに呼びかけて、植樹祭を行っていただきました。
朝8時に公民館に集合したのは、50名以上の区民の皆様。子供さんも10名程度の参加です。車に乗り合わせて、区有林に移動です。
兎久保地区にある区有林に到着し、まずは開会式。区長のご挨拶に続き、区有林の管理・整備に取り組まれている専門部会から経緯等の説明です。
貝沼区有林では、指導林家の藤原儀兵衛さんの指導のもと、アカマツ林でマツタケ山造成に取り組まれています。マツタケ山を造成する際、マツタケとカラマツの相性が良くないとのことで、カラマツを伐採、利用し、跡地へ他樹種を植栽しようと計画しています。今回の植樹も、そんな区有林の施業の一環なのです。
また、貝沼区では、昭和34年、今の天皇皇后の御成婚を記念した植樹祭を実施しており、今回の植樹祭はそれ以来のイベントとのこと。記念看板の除幕式も行って、今回の植樹祭を祝います。
植樹に使用した苗木は、コナラとクリのポット苗木。ポットは生分解性なので、そのまま植え穴に植えられます。
子供たちも一生懸命に植えていましたよ。「立派な木に育ちますように!」
急な斜面を、上方に向かってどんどんと植え進めます。休憩をとりながらでも、きつい作業です。
南向きの斜面にはコナラを植え終わった後は、東向きの斜面にクリを植えます。苗木を手渡しリレーで運び上げ、みんなで植え付けて完了です。
そして、参加者全員で記念撮影。参加いただいた皆さん、特に子供さんにとっては、貴重な経験、そして素晴らしい思い出になることでしょう。大人になったら「自分が植えた木だよ!」
おまけ)
植樹会場には、ダンボールでできた簡易トイレが設置されていました。開会あいさつの中で触れられていましたが、いざという時にも役立つ簡易トイレです。熊本地震でもクローズアップされる、地域コミュニティの「共助」の力。貝沼区にはしっかりと備わっているなぁと感じました。
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