2016.02.22 [ 地域振興局 ]
ルポ!白銀の造林調査へGO!
この森は将来どんな姿を目指すのか?そのために、どんな整備方法を選択したのか?もっと太く成長したら、どの方法で木材運搬するのか?などなど。現場を前に、話は尽きません。人の判断で大切な森の将来が大きく左右するため、私達の責任はとても重いです。
議論を尽くしたところで、左側の斜面を上り始めました。
尾根近くで空を見上げると、落葉したカラマツと常緑のアカマツの境がピシッと線を引いたように分かれています。天然林ではありえない風景。半世紀前にカラマツを植えた誰かの手によるユニークな景観が、真っ青なキャンバスによく映えています。
足元に目を向けると、切り株に純白のベレー帽。倒れたアカマツの幹には粉砂糖か。清らかで美しい世界です。
静寂の中、死装束の白にも見えます。雪の下、間伐で切り捨てられたアカマツたちは負け組でしょうか?
いいえ。切り株も伐られた幹もいずれは土に還り、残された兄弟達に吸収されて、この山の命をつないでいくのです。形は変わっても、同じ森の一部には変わりないのですね。日当たりもよくなって、山全体の元気も倍増!
上伊那森林組合の皆さんが、眼下に広がる集落を見つめています。集落に住む森林所有者さんたちも、きれいになった森の姿を見て、きっと喜んでくださることでしょう。
アカマツ林の調査を終えると、午後3時。すでに太陽が沈もうとしています。カラマツ林の調査に谷へと下ると、真冬の雪山に逆戻り。
眠りにつこうとしている森の中での調査続行。迫る夕闇と戦いながらも、いい山づくりに情熱をかけた造林調査はまだまだ続くのでした・・・。
冬の夕暮れはとにかく早いです。みなさま、暮々もお気をつけを。
~おまけ~
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