– ところで、「おもてなし課」というものが社内にあるということをお聞きしましたが、そのいきさつについて教えてください。
　確か数年前に、県が実施していた「信州おもてなしカレッジ」に私どもの職員が参加させていただき、そのなかから、私どものＣＳ（顧客満足）向上について若手社員中心になって社内横断的に、考えようということがそもそもの始まりです。
　 名称は「おもてなし課」ですが、会社内の部署名ではなく、プロジェクト的な検討会議ということです。正式に立ち上がって活動し始めたのは昨年（2014年）の夏ごろで、月に１回のペースで開催しています。
　「お客様にひと声かける」、「自分自身で考え行動する」など、自ら行動することによってお客様に満足いただき、「いい思い出づくりになればリピーターにつながる」といったことをその会議のなかで話し合って全社で共有し実践してきました。

「信州おもてなし未来塾」１期生で「おもてなしマイスター」に認定された同社営業本部係長の小林雄輝さん

-上伊那地域が「おもてなしであふれたいい地域」となっていくために、どのようなことが必要かとお考えですか。
　 １社では限界があります。例えばお越しになったお客様に対し、地域全体で誰もがお声掛けできるような広域的な展開ができればいいのではないでしょうか。
  また、飾った言葉でなくてもいいので、「ようこそいらっしゃいました。」「またお越しくださいね。」と誰もが心から言えるとことが一番だと思います。上伊那地域もきっと「おもてなしであふれたいい地域」と思っていただけるのではないでしょうか。

　
-本日はありがとうございました。

（訪問後記）
　今年度、県では「信州　山の日」を定め、親子登山、各種イベントの主催、共催、支援等を行ってきました。また、昨年７月27日（日）に開催した「天空のコンサートin中央アルプス」においては、同社の皆様に多大なご協力をいただきました。
　　今回、初めて同社のイメージ戦略、自然との共生をはかりながら、自然を活かし、守り、育てながら、魅力ある山岳高原観光地づくり目指している取組をお聞きでき、非常に参考になりました。
  なお、雪害で休止していた「中央アルプス　駒ヶ岳ロープウェイ」の営業再開は、平成27年３月23日です。まだまだ、千畳敷は白銀の世界です。ぜひ、一度足を運んでみてはいかがでしょうか。

(掲載者情報)　
上伊那地方事務所　商工観光課　ミスターＫ＆Ｓ
（事業者情報）
事業者名（中央アルプス観光株式会社）
所在地　長野県駒ヶ根市赤穂759-489
（ながのけん・こまがねし・あかほ）
電話　　0265-83-5202
ホームページ　http://www.chuo-alps.com