-若い社員が多いように感じますが社員の平均年齢は何歳くらいですか。また、若手社員に期待することは何ですか。
  社員の平均年齢は38才です。
  我々が入社した当時は、「仕事は先輩の後ろ姿をみて自分から覚えろ」とよく言われましたが、今はそういう時代ではありませんので、若手社員には自分の現場をよく見て、疑問点があれば上司等に聞くように話しています。上から指示するのではなく、自ら動いてもらうのが人材育成のポイントかと思います。
  それから、配属先での知識の習得です。挨拶はもちろんですがＣＳ（顧客満足）向上も心掛けなければいけません。
  ＣＳ向上のためには知識が必要です。ちょっとした専門的なことでいいので習得して、お客様へのサービス提供に活用して欲しいと考えています。
  若手社員には、日本で一番高い所に架かっているロープウェイの会社で、素晴らしいロケーションにあるのだから、「私はこんな素晴らしい会社に勤めている。私達がこの会社を背負っていく。」といった、「誇りと自信」を持って欲しいですね。
  それともう一つ、接客でもっとも大切な「笑顔」です。お客様に「思い出づくり」の一環となっていただけるような接客を期待しています。

-最近５年間の業績についてお伺いしたいのですが。またその要因はどのようにお考えですか。
 　売上高はこの５年間、21～19億円の間で推移しており、若干下降気味かなと考えております。
  いろんな要因がありますが、一番大きな要因は繁忙期の天気に左右されるということです。昨今は「ゲリラ豪雨」などもありますが、特に太平洋側を通過する「台風」にこの地域の天候は影響を受けます。
  交通に係る政府等の施策変更の影響も大きいです。例えば、ＥＴＣ割引制度の変更のほか、消費増税、直近では貸切バスの規制や燃料の高騰も大きいです。

-信州ブランドフォーラム2014　企業・事業ブランド部門賞の受賞おめでとうございます。
御社のイメージ戦略について教えてください。
  標高2600mにある中央アルプス千畳敷は、ロープウェイを利用することで、どなたでも簡単に行くことができる山岳観光地です。そうしたなかで、私どもは「自然と共生」しながら、この大自然を後世に残さなければいけないといった環境保全に配慮した営業展開を行っています。
  今期は、冬期の雪害によりロープウェイを長期に休止せざるを得ませんでしたが、お客様がいつお見えになっても365日、ロープウェイをご利用いただけるような「安全と安心」で信頼いただける会社でなければいけません。ですから、先ほどお話ししました、日々の安全点検や悪天候における自主規制を実施しています。
  それから情報発信です。これは非常に大切なことで、今の主流はホームページやSNSによるものです。特にフェイスブックでは、新人ロープウェイガイド「葉山　渓香（はやま　けいか）」というイメージキャラクターを活用した情報発信を行っています。