2012.11.03 [ 歴史・祭・暮らし ]
駒ケ岳遭難特別展(聖職の碑)
携行品の数々の模型
ある青年会員の記録を地元の中学生が絵にしたパネル
避難した小屋で最初の犠牲者が出たことで、一同パニックに陥り、嵐の中の下山になったそうです。
以前リポートした映画「聖職の碑」を観ていましたが、映画では描かれていなかった新たな事実を知ることもできて大変感じるところがありました。
今回新たに知ったことは、登山の途中、小雨が降ったり止んだりして、赤羽校長が「帰ろうではないか」と言ったが、生徒たちは耳をかさず、のぼり始めてしまい惨劇につながったということです。
同じ日に別の学校が登山を始めたが途中で引き返して難を逃れたとの話を聞けば、難しい判断ではあったと思いますが、途中で引き返す勇気があればこのような惨劇は起きなかったものと考えられます。
人間、どうしても欲が出て、折角ここまで来たのだから多少無理をしてでもと考えがちですが、最悪の事態を想定し、途中で引き返すという勇気も必要だと改めて強く感じました。
この特別展は、11月18日(日)まで開かれています(9時~17時、月曜日休館)。
遭難事故に関わる貴重な資料が展示されており、入館料は無料ですので是非ともご覧いただきたいと思います。
また、展示内容の詳しい解説を聴くことができる日(11月4日、11日、18日の日曜日14時~15時)もありますので足を運んでみてください。
特別展の内容が詳しく書かれた冊子(有償:300円)が受付で販売されています。
私も購入し、興味深く読まさせていただきました。
【追記】 郷土博物館の常設展示(自然、民俗、考古)も見ごたえがありますよ。
外には電気機関車も展示されていました(迫力あり)。
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