2012.11.03 [ 歴史・祭・暮らし ]
駒ケ岳遭難特別展(聖職の碑)
魅力発掘探検隊 休日の中継ぎのエースyama.Tです。
新田次郎の小説「聖職の碑」で知られる、大正2年(1913年)に起きた中箕輪尋常高等小学校(現箕輪中学校)の「駒ケ岳遭難特別展」が開かれているということで、「聖職の碑」ファンの私は早速行ってまいりました。
会場の「箕輪町郷土博物館」です。道を挟んだ箕輪町役場の向かい側、箕輪中学校の隣にあります。
受付で記帳して、2階の特別展の部屋に向かいます。
【解説】
駒ケ岳遭難は、大正2年8月に、修学登山のため駒ケ岳に向った中箕輪尋常高等小学校の生徒・教師ら37名が、山上で暴風雨に見舞われ、引率の赤羽校長を始め11名の尊い命が犠牲となる大惨事となった事故です。
今回、遭難事故から100年を迎えるにあたり、二度と同じ悲劇を繰り返さないためにも、もう一度考え、記憶することを目的として特別展が開かれています。
「駒ケ岳登山のはじまり」、「大正2年の駒ケ岳遭難事件」、「登山の服装と携行品について」、「学校登山の再開」の4部構成で、遭難後に書かれた手記や赤羽校長のシャツ、当時の登山の服装の人形や携行品の模型、遭難状況図のパネルなど当時の様子がよくわかる貴重な資料が展示されています。
また、出発から遭難にいたるまでの経過、遭難後の村の様子についても詳しく解説されています。
白鳥武人の手記 清水政治氏の手記
遭難事故の記事が載っている当時の新聞
赤羽校長(分水嶺付近の尾根部で死亡)着用のシャツとメガネ
遭難の状況を図示したパネル
慰問状や弔辞等の数々の書簡
当時の登山のスタイルをイメージした人形
今の山ガールの華麗なファッションとは大分違います。
過酷な登山で擦り切れてしまうためか、草鞋は履いているものの他に、2足持っていったそうです。
雨具の着ゴザ
避難した伊那小屋は朽ち落ちていたため、着ゴザとハイマツを屋根代わりにしたそうです。
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