2014.05.11 [ 歴史・祭・暮らし ]
春の川辺に【井月さんのこころ60】
再び、今週のお題に戻ります。
ゴールデンウイーク中に今年初めての虹を見ました。
「初虹」は、春の季語とのこと。
初虹や帆足の遅きのぼり舟 井月
そして、川辺には水鳥がよく似合います。
駒ケ根市の馬見塚公園では、桜の花びらが散り染めた水面を鴛鴦(「マガモ」のようです。)がすいすいと泳ぎ廻っていました。
春雨にしっぽり鴛鴦(おし)の衾(ふすま)かな 井月
渡し舟に似合う鳥と言えば、白鷺。一本足で水面をジッと見つめる白い小型の鷺は一幅の水墨名画にもありますが、最近ではめっきり数が減ったように思います。
写真を撮りたいと思って探しましたが、なかなか回り逢えません。
代わって増えているのが「アオサギ」なのだそうです。翼を広げるとゆうに1メートルを超える大型の鷺が春日城址・春日神社の東斜面にたくさん営巣しています。
杉木立の上で踊っているのが「アオサギ」のようですが、望遠レンズでもないとうまく写りません。ようやく巣の材料を咥えて戻る一羽の鷺を撮ることができました。
打ち返す鷺の翼や暮れ遅き 青巒
「春日愚良子句集」から
春の鵜の発つでもなき翼ひろげ
愚良子
本日は上伊那森林組合の総代会が盛大に開催され、議事が滞りなく終了されましたことを、お祝い申し上げます。
また、只今、永年勤続表彰を受けられた皆様方に、心から敬意を表しますとともに、お祝いを申し上げます。
そして、御参会の皆様方には、日頃から、県政の推進、とりわけ森林・林業行政の推進に当りまして、それぞれのお立場から格別の御支援、御協力を賜っており、厚く感謝を申し上げます。
さて、長野県では「しあわせ信州創造プラン」を昨年度からスタートさせまして「確かな暮らしが営まれる美しい信州」を基本目標に施策を推進しているところであり、特に、上伊那地域においては、「二つのアルプスに抱かれて 紡ぐ文化と産業 息づくいのちとくらし」を基本目標に掲げて取組んでいるところであります。
そして今年から、7月の第4日曜日を「信州山の日」として制定し、前後の一か月を「信州山の月間」として、県民共通の財産であり貴重な資源である「山」に感謝するとともに、「山」を守り、育みながら活かしていく機運を醸成することといたしております。
山岳観光・環境等に関係する皆さまとともに「山」を守る林業関係者の皆さま、一般の県民の皆様にも御理解をいただいて「信州の山新世紀元年」と銘打って、山関連の事業には特に力を入れてまいりますので、何卒御理解と御協力をお願いします。
森林整備については、「信州の森林づくりアクションプラン」により、平成27年までの約10年間に、県土の1/5に当たる約25万ヘクタールの間伐をめざし推進しております。
「長野県森林づくり県民税」について、ご理解いただき昨年度から更に5年間継続させていただくことととなり、里山の森林整備を中心に事業をさせていただいております。
県の平成26年度の森林・林業関係予算については、対前年度比で109.6%と伸ばしている中で、森林組合との関係が深い森林整備事業については、対前年度比122.8%と他の公共事業の予算と比較しても多くを確保しております。有効に、組合活動につなげていただきたいと思います。
森林整備は森林組合の本来業務であり、組合員の山林経営支援のため、間伐を実行し、間伐材の搬出を積極的に行う時代へと移行しつつあります。今後も高性能機械化や作業道の開設により計画的な基盤整備を行なっていただき、搬出による収益を組合員の皆さんに還元できるよう一層の取組みをお願いします。
さて、組合の決算状況を見させていただきますと、厳しい状況が続いているようですが、地域の山作りの中心となる担い手は森林組合であり、次の世代に引き継いで行く役割を担っていただくことも、森林組合活動の重要な責務であると思いますので、役職員の皆さんが一丸となって経営改善とともに事業拡大にも取組まれますようお願いします。
総代の皆様方には、森林所有者と森林組合とのパイプ役となって、また、森林組合の経営の支えとなって御活躍いただいておられますことに敬意を表しますとともに、今後とも組合活動に一層の御理解と御協力をお願いいたします。
結びに、森林組合に対する期待は、行政とともに地域における森林整備の良きパートナーとして、また、地域づくりの牽引役として、益々期待が大きくなっております。
今後とも組合員をはじめ役職員の皆様の益々の御健勝と御活躍を御祈念申し上げますとともに、上伊那森林組合の益々の御発展を祈念申し上げまして、お祝いの言葉といたします。
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