2016.08.22 [ 歴史・祭・暮らし ]
魅力満載のローカル線!!飯田線~駒ケ根市編「大田切駅」
探検隊のOTです。
今回は、駒ケ根市にある大田切駅を紹介します。ここも田切地名が付いていますが、天竜川本流との標高差があまりないため、Ωカーブの規模が小さくなっています。
駒ケ根駅を出た、太田切川橋梁の直前に駅があります。(川は「太」、駅は「大」です。)
<大田切駅基本データ>
・無人駅
・ホーム 1面1線
・標高 649m
・開業 大正3年10月
・1日平均乗車人数 74人(平成25年)
大田切駅は、伊那電気鉄道から国有化した時に一旦廃止(昭和18年8月)されましたが、昭和21年9月に再開業となった駅です。
この駅は1面1線のホームで、駒ケ根駅寄りのホーム途中に待合室があります。
ホームは、南箕輪村の田畑駅、(飯島町の旧田切駅)と同じように、カーブしています。
大正時代の鉄道敷設当時大田切架橋工事は、技術力の低かったこともあり一番の難工事とされ、駒ケ根市誌によると、宮田駅-赤穂駅間の約1.5マイルの土切工事、石垣2500坪、土盛り約20000坪の難工事とあります。橋梁全長196mで、大正12年の写真では、両端の橋台と9本の橋脚がわかりますが、現在では河川敷の木が繁茂し、近くに行かないと全体をみることができません。
南アルプス仙丈ケ岳や中央アルプスをバックに大田切鉄橋を渡る電車が撮影ポイントとされてきましたが、最近は、あまり撮り鉄の方をみかけません。
橋のたもとに行くと、昔、川の渡しの歴史を記した看板があります。
また近くに幾つかの馬頭観音などの石仏がかたまって建っていました。近くで草刈りをしていたご老人に聞くと、道路改良などの際に移設されたものもあるとのことです。中には、高遠石工(左下の真ん中の石仏)のものもあります。
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