2025.07.17 [ 自然・山・花 ]
“森の宝石”ブッポウソウ🐦の子育て観察会
環境・廃棄物対策課のY崎です。
7月12日(土)8時から、中川村の小渋ダムに架かる四徳大橋のたもとでブッポウソウの観察会が行われました。これは中川村公民館活動「自然探訪講座」の一環で、「ブッポウソウの里の会」の皆さんが講師としてお話をしてくださる会です。遠くは東京や横浜からも参加があり、老若男女61名がブッポウソウの子育てを見守りました👀
ブッポウソウは、6月初旬頃抱卵の時期に入り、7月上旬にはヒナがふ化、オスとメスが共同で巣に餌を運ぶようになります。四徳大橋は1990年に初めて中川村でのブッポウソウが確認された場所で、現在 橋げたの左岸・右岸にひとつずつ巣箱が設置されています。(今年、会で設置した中川村内松川町内に巣箱のうち過去最多の22個で営巣中です。) 今年は一方の巣箱ではふ化しなかったようですが、もう片方には親鳥が盛んに餌を運び、近くの電線に止まってはきょろきょろと餌を探す・・・を繰り返す様子を望遠鏡や双眼鏡で追いました。ヒナの数によりますが親鳥は日暮れまでほぼ一日餌を運ぶのだそうです。ブッポウソウは数百メートル先の餌(主に昆虫)が見えるとか。空中で昆虫を捕獲する瞬間も目の当たりに👀
ブッポウソウは人の姿に敏感ですが、日に600台余りのリニア関連工事のダンプカーが行き来する橋の振動は平気なようです。しかし、ひとたびブッポウソウが姿を消してしまった場所に巣箱を設置しても、ブッポウソウを呼び戻すのは難しいとのこと。観察や写真を撮る際にはむやみに近づかず離れた場所から静かにお願いしたい、と里の会の皆さんからのお願いでした。
休日の朝はゆっくり寝ていたいなぁと思いましたが、講師のお話がとても興味深くそして楽しく、また無心に鳥の姿を追うと気持ちがゆったりしてきて、有意義なひと時を過ごすことができました。関心がある方は「ブッポウソウの里の会」事務局の桃澤さん 携帯番号090-1866-4046へお問い合わせください。
なお、10月6日(月)から10日(金)まで、「美しい村のブッポウソウ写真展」を伊那合同庁舎正面玄関ホールで行う予定です。詳細は改めてお知らせします。クリっとした大きな目をした美しい羽根を持つブッポウソウを観にいらしてください。
【ブッポウソウの写真は豊丘村 滝川春満さん提供】 ブッポウソウは、オス・メスに大きさや色にほとんど違いがないそうです。
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