2015.07.25 [ 歴史・祭・暮らし ]
報謝欲しき炎天に 【井月さんのこころ124】
井月さんのこころ シリーズ その124
気象庁は19日(日)午前、「関東甲信が梅雨明けしたとみられる」と発表しました。関東北部など内陸部を中心に35度以上の猛暑日が続いています。
23日(木)は、二十四節気の「大暑」でしたが、全国的に戻り梅雨のような雨降りでした。
今週の一枚は、「あぶら蝉」です。
梅雨明け、『夏の交通安全やまびこ運動』が22日(水)から月末までの10日間でスタートしました。
子ども達が夏休みに入り、夏の観光シーズンで県外ナンバーの車も増える時期になりました。横断歩道の手前では減速して、歩行者を見かけたら必ず一時停止してください。渡り終えた「上伊那の子ども達」は、きっと笑顔で頭を下げると思います。
交通指導所開設による啓発活動 : 伊那インター入口にて(7月22日)
さて、井月さんが詠んでいる成夏の蝉の声です。
蝉の声汗も油となる日かな 井月
井月さん酷暑の炎天下に脂汗を流しながら
蝉鳴くや報謝の銭の皆になる 井月
とも詠んでいます。報謝のお布施をいただいたものの、それが何時の間にか皆無になってしまった。さてどうしたものか、と。
炎天下で働いている人も詠んでいます。
炎天の中こぎ行くや車曳 井月
以下、この句の評釈について、井上井月研究者である竹入弘元氏の「井月の魅力 その俳句鑑賞」(ほおずき書籍)から引用させていただくと・・・、
車、荷車だろう。人力車ではあるまい。人力車は明治になってから普及した。炎天下人混みをかき分けて荷車を曳く男の健気さ。「炎天や小路を廻る薬売り 井月」等と共に若き日に遊んだ京都の光景か。もっとも、「炎天や薬の売れる広小路 井月」の広小路と名の付く小路は江戸に多かった。
(炎天・夏)
前回の続きで、地方創生総合戦略の県の重点検討項目は、7つあります。
- 新たな暮らし方・働き方の創造
- 未来を担う人材の確保・養成
- 結婚・出産・子育て安心県づくり
- 地域内経済循環システムの構築
- 大都市との共創・連携・相互補完
- 賑わいのある快適なまち・むらづくり
- 暮らしを支える医療・介護体制の強化
長野県が地方創生のフロントランナーとして持続可能な未来を切り開いていくためには、長野県らしさとメリハリの効いた具体的な戦略を構築していくことが大切です。
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