い~な 上伊那 2つのアルプスと天竜川からなる伊那谷の北部に位置し、雄大な自然に囲まれた上伊那地域。 この地域の自然、食、歴史や地域のがんばる人々など、私たち職員が見つけ、感じた上伊那の魅力と地域の活力を発信します。

い~な 上伊那

2つのアルプスと天竜川からなる伊那谷の北部に位置し、雄大な自然に囲まれた上伊那地域。 この地域の自然、食、歴史や地域のがんばる人々など、私たち職員が見つけ、感じた上伊那の魅力と地域の活力を発信します。

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地域おこしのアイデアとヒントを求めて~マイ修学旅行!


一日目が終わり、市内の居酒屋で名物の”しぞーかおでん”(地元ではそう呼ぶらしい)と桜えびのかき揚げで一杯、休息。

全国自治体政策研究交流会議は毎年実行委員会形式で開催、今年で第29回になります。自治体学会は、自治体や地域の課題に関心を持つ人なら誰でも自由に参加できる、地域づくりの研究と交流のネットワークであり、先の会議と併せて年1回大会が開催され今年で27回目になります。
(私は入庁以来ほぼ毎年参加し、今年で19回目になります。「思えば遠くへ来たもんだ~♪」)

日本初の都市プランナー、”まちづくり”の提唱者で自治体学会創設者の一人、故 田村 明さんの言によれば「政策は国がつくるもの まちを美しくつくる必要はない」という時代から、「地方の時代」の文明論の発信(内容は今も新しいです)と各地の地域づくりの盛り上がりを経て、政策研究交流会議の始まり、分権運動と2000年分権改革の実現、そして国が地域の先進政策を学ぶ時代へ、の流れとともに自治体学会は歩んできました。現在も環境・景観の進士先生(前代表)、世界遺産の西村 幸男先生(現代表)、まちづくりの佐藤 滋先生、自治体行政学の大森 彌先生をはじめ地域、自治に関する広い分野の先生方、そして全国の現場で頑張っておられる皆さんの生のお話をお聞きすることができ、愚輩にとっても生きた学びと、元気のおすそ分けをいただける貴重な機会となっています。


11/29 自治体学会の午前は分科会「地域における自治のしくみ」に参加。概ね小学校区の地域単位により、自分たちでできることは自分たちで考え行動する、できないことは支え合う仕組み(地域自治協議会 等)について取組みが進んでいる関西の朝来市、川西市、伊賀市の事例発表がありました(写真は朝来市資料)


昼休みもロビーで、ポスターセッション参加の団体や大学生による発表会。皆さん、熱心です。(写真は近畿自治体学会の発表)



午後は、ESD(持続可能な開発のための教育)の分科会に参加しました。来年は「国連 持続可能な開発のための教育の10年」の最終年にあたり、最終年会合が日本のESD地域拠点である名古屋市・岡山市で開催されるそうです。専門家・愛知県と岡山市のパネリストの方のお話を伺いました。
ESDは、「世代内公正」と「世代間公正」の二つの原則の下、”次世代”と”学び合い・行動”をキーワードに地域の持続可能性を考えよう、子どもたちをはじめ地域のあらゆる主体が、その考えと行動に「ESD+(プラス)」ESDをプラスしようという活動なのだそうです。
質問の時間のとき「そこで写真撮っているあなた」と指名されてしまい、現在伊那市で認定に向けて取り組んでいるユネスコエコパークとの関係について質問したところ、岡山市職員の方より、今後策定されるESDのグローバルアクションプラン(GAP)において重要な地域モデルの位置づけになる見込みの旨の説明を頂きました。
また、愛知県の丹羽自然環境課長さんからは、あいち方式のコンセプトは”場所に対する愛(トポフィリア)”であること、コーディネータ-の進士先生からは「流行で採り上げられるのは一時的。”土地の声を聴く”の言葉があるように、わがまち(場所)の価値を十分に見つめて、理解して活かすことができるのは自治体職員」との言葉を頂きました。
振り返れば、伊那谷はESD関係者が注目する公民館活動のメッカであり、伊那は総合学習の熱心な地、駒ヶ根はJICAあり、ジオパークはじめ大自然や歴史文化の教材も十分、とESDにはピッタリではありませんか・・・!?


学会の最後は自治体学会受賞式。本年度の田村明まちづくり賞は、「ローマ教皇に米を食べさせた男」高野誠鮮さん(羽昨市職員)と、「まち歩き観光」で大成功、現在も進化中の「長崎さるく」が受賞!

閉会の挨拶では、代表運営委員で元北海道恵庭市長の中島 興世さんより、当学会での学びから日本一のガーデニングのまち、子どもの読書環境のまちづくりに取り組まれた経験から、「地域の問題の解決の力になりたいと手弁当で参加されている第一級の専門家の方々をぜひ活用してください!」旨のお話がありました。
私のような愚輩には全く”猫に大判小判”で、実際に仕事や生活において、地域課題に取り組んでおられる皆さん、政策研究をされている皆さんの方がはるかに参考となる機会なのではと思います。来年8月には北陸長野新幹線延伸を控えた、富山県高岡市で開催されます。関心をもっていただいた皆さん、ぜひ参加しましょう!

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