2015.01.28 [ 歴史・祭・暮らし ]
戦国の箕輪藤沢氏の居城「田中城」
魅力発掘探検隊のKです。
箕輪町の「田中城」を紹介します。
「田中城」は、戦国の世に福与城を追われ一時京都の三好氏をたよっていた藤沢頼親が伊那谷に戻って、1560年代に築城したとされる箕輪統治の居城です。
現在は、城跡として確認される建物、濠などはありませんが、箕輪町の指定史跡として石碑が建てられ管理されています。
戦国時代、山城が主流の伊那谷では珍しい平城でしたが、天竜川を背に三面は沼地で東西3町、南北3町の正八角形の濠で囲まれた堅固な城であったようです。
天守閣をもつ城とは違った砦であったと想像されます。
激動の戦国時代は、伊那谷でも平穏な時はなく、武田に侵略され、織田に攻められ、徳川に統治されるなど、数十年の間は戦に苦しめられた時代です。
そうしたなか、「田中城」の主、箕輪藤沢氏も最後は徳川方により滅ぼされることとなります。
主を失った城は役目を終えましたが、その後も陣屋が置かれるなど箕輪の政治の拠点となったと歴史に残っています。
現在、城跡の周りは、工場や店舗がたたり、一時代の拠点として城があったなど想像がつきませんが、伊那谷の覇権を争った拠点として繁栄した場所であったそうです。
一度訪れてみてはいかがでしょうか。
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