12月某日、上伊那地域魅力発掘探検隊で駒ヶ根市、中川村の史跡を巡りました。
そのうち、今回は駒ヶ根市東伊那にある「山田富士塚」を紹介します。
富士塚というのは、富士山信仰から始まっているものだそうです。
江戸時代には富士山に登拝する人が増えましたが、地方の人々は、交通や費用の面で富士山まで行って登ることは大変なことでした。
そこで、人々は身近なところに富士山のミニチュア版として「富士塚」を築いて登拝し、噴火口をかたどった山頂で祭事を行ったということです。
上伊那にはいくつか富士塚がありますが、その中でも山田富士塚は基底部直径21m、高さ7mで最大のものです。
江戸時代中期の築造らしいですが、当時は木は生えていなかったかもしれません。
しかし、今は塚全体に木が生い茂り、ちょっと全体の形がわかりにくいです。
近づくとこんな感じです。
頂上には噴火口をかたどった「お鉢」があります。
池の北側には、塚を造成したときにできた池が見えます。
外から見るとこんな感じです。かなり大きな池です。これだけの土が必要だったということでしょうか。
もしかしたら、皆さんの家の近くにも富士塚があるかもしれませんね。
(商工観光課 I)
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