2013.11.18 [ 食・農・旅 ]
アルストロメリアを栽培する人
農業改良普及センターのN.Hです。
上伊那は花き栽培が盛んな地域であることは、以前にお伝えしたことがありますが、なかでもアルストロメリアは、全国トップ、県内トップの産地となっています。
アルストロメリアは、昭和50年代前半に上伊那に全国で初めて導入され、冬期の豊富な日照を生かせる品目として生産者を増やし、「アルストロメリアといえば上伊那」と言われるまでになっています。
そんな上伊那地域で、アルストロメリアを生産している伊那市の酒井弘道さんをご紹介します。酒井さんは、鉄骨ハウス等施設面積82アールの大規模な経営をしていらっしゃいます。栽培品種は12種類ほどあり、多少の出荷量の差はありますが、通年栽培をしています。酒井さんは現在JA上伊那の花き部会アルストロメリア専門部長を務めておられ、71名の会員のまとめ役としても活躍しています。
アルストロメリアは冷涼な気候を好む花であり、夏期には地温を下げる地中冷却栽培をします。ちょうど酒井さんのハウスは、そばに天竜川があり、地下水をくみ上げパイプで地中に水を通すという方法をとっています。夏期は地温を下げ、冬期は地温を上げるという役割をはたしています。写真下はそのパイプで、この中を地下水が通っています。
写真は酒井さんのお宅のアルストロメリアです。ちょうど出荷をしてしまったあとで、花が咲きそろっているところを写真に収めることができなかったのですが、つぼみがほころびかけているものを撮ることができました。JA上伊那では、オランダから新品種の情報をいち早く入手し、地域内で試作を行って、農家が品種を選定しやすい体制をとるなかで、新品種への更新を積極的に行っているとのことでした。
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