2024.03.06 [ 農業農村支援センター ]
農業女子グループ「伊那谷の種と料理を伝え隊」がイベントを開催しました!
こんにちは、上伊那農業農村支援センターのKです。
「伊那谷の種と料理を伝え隊」とは、伊那谷の郷土料理、伝統野菜を後世に残すために立ち上がったグループです。
上伊那地域の食農文化の伝承と種子の保存に取り組む女性グループで、上伊那管内の女性農業者等で構成されている「伊那谷ゆるっとつながる農業女子の会」の一部門として、今年度新しく組織されました。
そんな「伊那谷の種と料理を伝え隊」が、令和6年2月22日「VIVA!じんだ VIVA!在来種」と題し、郷土料理を復元した調理実習および「羽広菜」や「赤須さといも」といった在来品種の講演会を開催しました。
その土地に従来からあり、世代を超えて栽培されている「在来品種」が、地域に残されてきた「郷土料理」と切っても切れない関係だということに目を付けたことがきっかけだそうです。
中でも今回は、上伊那地域で親しまれてきた青大豆のおはぎ「じんだ」や在来品種を用いたすいとん汁「かぼちゃだんす」を調理し、
後段には「とうがらし博士」として日本と世界各地のとうがらしをはじめとする在来品種の作物の探索と研究を行う信大農学部の松島憲一教授の講演会を行いました。
そんな当日のようすをお伝えします!
当日は二部構成で開催され、第一部では、郷土料理の調理実習と昼食をとりながらの交流会が行われ、
上伊那各地から女性農業者や主婦が多く参加し、思い出の郷土料理や伝統野菜を通じて交流を深めていました。
30名近い参加者が調理する様子
そうして出来上がった料理がこちら!
美味しそうですね~! どこか懐かしい、あたたかさを感じませんか??
「伊那谷の種と料理を伝え隊」では、当日の調理実習に向けて、思い出の味を復元できるように地域住民の方々に聞き取りを行い、研究を重ねることで、現代にあった調理方法で味を再現できるレシピの開発に挑みました。
そのレシピメニューがこちらです。
これからどんどんメニューが増えていくのでしょうか?!
また、第二部は、信州大学農学部の松島憲一教授を講師に招き、信州の伝統野菜と郷土料理との関わり、また伝統野菜を後世に残すための種の採り方についてをご講演いただきました。
ここで、信州の伝統野菜について少しお話すると、
信州の伝統野菜とは、地域の気候風土に育まれ、昭和30年以前から栽培され、信州の食文化を支える行事食・郷土食として伝承されていることということで、例えば「小布施丸ナス」と「おやき」など、その伝統野菜がないとその郷土料理ができない…!というように、密接な関わりがあることが分かりますね!
講演会後には、
「食文化と伝統野菜はどちらも暮らしの中で受け継がれてきたもので、ロマンを感じる」
「郷土料理や在来種は地域の貴重なアイデンティティだと再認識した」といった声が寄せられました。
熱心に講演を聞く参加者のみなさん
「伊那谷の種と料理を伝え隊」およびその団体が構成されている「伊那谷ゆるっとつながる農業女子の会」は近年立ち上げられた新しいグループですが、地域とのつながりを生かして積極的に活動しており、当センターも支援を行っています。
地域での活動を見かけた際には、ぜひ応援をしていただければと思います!
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