い~な 上伊那 2つのアルプスと天竜川からなる伊那谷の北部に位置し、雄大な自然に囲まれた上伊那地域。 この地域の自然、食、歴史や地域のがんばる人々など、私たち職員が見つけ、感じた上伊那の魅力と地域の活力を発信します。

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魅力満載のローカル線!!飯田線~特別編「大沢信号所」

探検隊OTです。

今回は、特別編として、未紹介の松川町にあった「大沢信号所」について紹介します。

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(上の写真は、大沢信号所を過ぎ、伊那田島駅に向かって本線に行く様子です。

高遠原駅を出発して約1kmの果樹園の中に、大沢信号所があります。(伊那田島駅まで約1.5km)

飯田線唯一の電車交換を目的として昭和41年3月25日に設けられました。

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この日、伊那本郷駅(飯島町)と伊那新町駅(辰野町)の3箇所で、輸送力強化のための交換設備が設置されました。

プラットフォームのない駅のようなところです。電車が次の区間に進むためのタブレットといわれる列車通行票を係員から運転手に手渡たされました。このため、係員が常駐していたそうです。今でも建物が残っています。

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昭和58年2月飯田線(飯田-辰野駅間)がCTC化(列車集中制御装置による鉄道路線の信号や分岐装置(ポイント)を1箇所で遠隔操作するシステム)にともない、大沢信号所は廃止されました。

場内信号は、本線の両端に1箇所ずつと、副本線といわれる複線区間の上り線(飯田方面)出口に1箇所ありました。

副本線を下り(伊那市方面)列車が通過することはないということでしょか。

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大沢信号所の両側少し離れたところに大沢第1踏切、大沢第2踏切があります。

上の写真は、大沢第2踏切から大沢信号所(高遠原駅寄りの踏切から伊那田島駅方面)を見たものです。

3.3‰(パーミル:1kmで3.3m高度が下がる)の下り線路となっています。

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上の写真は、大沢信号所から高遠原駅方面(大沢第2踏切)を見たものです。

8.3‰の勾配を登っていくことになります。

いずれの踏切も広域農道から行くと果樹園の中を通る細い道なので、分かりにくい場所にあります。

線路脇の果樹園に居たご老人に話を聞くことができました。

「昔は、南方地区や片桐地区のほうが栄えていたが、地主の反対があって、こっちに線路が通ることになったと聞いている。ここの信号所には係員がいつもいて、ここで乗降ができれば便利がよかったのにね。でも、今は、こっちの地域のほうが交通の便がよく、住みよいところだ。飯田線をしっかりPRしてもらって、飯田線を残してもらわないと」と話してくれました。

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