2022.05.18 [ 子ども・若者職員のみつけた情報コーナーまちづくり自然・花便り ]
「大きくなって!」の願いをこめて 子どもたちが稚鮎放流
上田地域振興局特派員の F森です。
千曲川にたくさんの鮎が戻ることを願って今年発足した「千曲川の恵みを取り戻す会」。
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関係する漁業協同組合の事業が今年度の主な事業になりますが、5月中旬のこの日は、稚鮎の放流が行われました。
千曲川やその支流で4月から7回行われる放流の一つ。北御牧を流れる鹿曲川(かくまがわ)では、すぐ近くの北御牧小学校4年生によって稚鮎が川に放たれました。
子どもたちが河原に集まり、まずは上小漁協の方から放流のやり方などの説明を聞きます。
熱弁をふるっているのは、千曲川でつけば小屋などを営む「鯉西」の西沢社長です。
それによると、この日の鮎は、茨城の海で捕れたものだそうです。
子どもたちは「海で育ったのを川に流すんだ」と意外そう。
「1カ月もすれば大きくなるよ。そしたら捕まえて、塩焼きで食べるのが一番!」と社長。
鯉西の甘露煮もいいですけど、やっぱり捕りたてならそうですよね。
そして、いよいよ放流。
まず、トラックで運ばれた鮎をバケツに入れます。
体長は10cmくらいでしょうか、元気に飛び跳ねてます。
子どもたちは一人ひとつずつバケツを持って、川に放流。
川に入った魚を見て、「あ、上に登ってく!」と驚く子ども。
いずれは千曲川に下っていくのですが、最初は上流に登っていくのだそうです。
そして、「川では岩に着いたコケなどを餌にするんだよ。」とこれも西沢社長の弁。
「そんな餌で1ヶ月で大きくなるんだ」とびっくりの子どもたち。
一人で何回もバケツをあけたら、最後はトラックの水槽に残った鮎をまとめて流します。
たくさんの鮎が「トンネル」の中を流れていく様子を見て、これも大騒ぎ。
最後に代表の児童が感想を発表。
「上流に行く鮎を見て、元気で!と思った。」
「大きくなってね。」と、みんな初めてやった魚の放流を楽しんだようです。
千曲川の鮎の解禁は、6月中旬。以前のようにたくさんの釣り人でにぎわうようになってくれればいいなあと、子どもたちの様子を見ながらつくづく感じました。
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