北アルプスCOOL便

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登山道整備講習会に参加しました。

環境課のKです。
環境省信越自然環境事務所主催の登山道整備講習会に参加しました。
場所は、小谷村の雨飾山登山道です。富山県、長野県内から環境省のレンジャーをはじめ、山小屋関係者や山案内人組合、行政関係者総勢約30名が参加しました。

講師は、北海道大雪山をはじめ、全国各地で「近自然工法」による登山道整備に携わっておられる合同会社 北海道山岳整備代表の岡崎哲三氏です。

「近自然工法」は、一例をあげると流木等が石等に引っかかって止まり、そこに土が堆積して自然が再生されていく過程を人が少し手を加えて再生スピードを速めてあげる、そんなイメージの工法です。
登山道整備でよく使われる階段のように止杭は使いません。現地で得られる木や石等を使い、桁としての基礎木とステップとなる横木の組合せで浸食による段差の解消を目指します。

実際にどのように整備していくのか見ていきましょう。
登山道整備講習会の現場です。まずは、この場所がどのように浸食を受けたのかを考えます。整備個所の前後はブナの木があり、その根によって浸食が抑えられているようです。浸食を受けた部分は、灌木しかなく、浸食に対する抵抗がないために削れて段差ができたものと推定されました。

コンベックスを持った方が講師先生です。段差解消のための基礎木配置のイメージを参加者で共有しているところです。整備の起点をどこにするかが肝心です。
基礎木が引っ掛かりそうな岩を見つけて起点とし、ジグザグに基礎木を上げていきます。

基礎木を設置しているところです。基礎木は、倒木を活用しています。地面に馴染み易くするためにチェーンソーで先付けやほぞの加工をします。

中詰材料として、表土や石を採取します。整備現場には、適当な大きさの石がないため、参加者の中から力自慢が15分程下った河原から石を運んできました。

基礎木に横木をかすがいで固定して階段を作ります。横木を固定しやすいようチェーンソーで基礎木に加工を施したり、地山に差し込むことができるよう横木を先付け加工します。
また、横木が丸太のままでは足が滑ってしまうので、平らに挽きます。整備後の水の流れを予測しながら、新たな浸食を受けないように気を付けて石を詰めます。

完成です。講師先生の解説を聞きながらの作業で5時間かかりました。
湾曲した基礎木は引っ掛かる状況を生み出し、安定感があります。この湾曲具合をうまく活用するのがミソのように思います。

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