2016.12.13 [ その他 ]
信濃大町あさひアーティスト・イン・レジデンス その3
こんにちは!
もう終わってしまったイベントになりますが、「信濃大町あさひアーティスト・イン・レジデンス滞在制作展 稲穂の実る音 SOUND THAT GROW THE RICE」が11月11日~11月20日の間、開催されました。
「時・水・稲作」をテーマに、世界41カ国、103組の応募者から選ばれた4名のアーティストたちがイタリア、オランダ、韓国、神奈川から秋の大町に集結し、約2か月間の滞在制作を行いました。
前回に引き続き、作品を紹介したいと思います。
今回は、大町リノプロ2階で上映されていた、アナンダ・サーンさんの《高瀬川の木霊》という作品です。
アナンダ・サーンさんは、あさひAIRの公募を見た時に、「水」というテーマに興味を持ち、大町市の高瀬川沿いにある3つの堰を訪れ、ダムの静寂さ、山の緑、湖のターコイズ色に言葉を失ったとのこと。
今回の《高瀬川の木霊》は、ダム建設の際に伐採されてしまった植物、逆に、建設後に再緑化として新たに植えられた植物の名前を叫び、その反響【木霊】といった自然現象を作品にしたものでした。
このような作品に出逢うのは初めてで、正直驚きました。
【木霊】に焦点を当てるということ、そして植物の名前を叫ぶなんて、どのような感性なのでしょうか!
私には想像ができない、芸術の世界が広がっていました。
作品を観終わった後も、なんだか耳に木霊が残っているような感覚があり、不思議な気持ちでした。
さて、来年6月4日から7月30日まで大町市で開催される《北アルプス国際芸術祭》まで、半年を切りました。
きっとまた素晴らしい作品に出逢えると思うので、今から待ち遠しいです。
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