2025.10.27 [ 北アルプス地域のイベント ]
# 正しく使えている人は半分だけ? 保育園でチャイルドシート啓発活動を実施しました
9月24日、秋の全国交通安全運動の一環として、大町市あすなろ保育園で大町警察署と合同のチャイルドシート啓発活動を実施しました。そこで起きた微笑ましい出来事と、交通安全のメッセージをお届けします。
パトカーに園児たちが大興奮!みんなで撮影会に

大町警察署のご厚意により、園児の皆さんにパトカーを見学・乗車体験してもらうことができました。すると、これが大人気!「かっこいい!」と目を輝かせた園児たちが、次々とパトカーの周りに集まってきました。
運転席に座らせてもらった園児たちは大喜び。
中には、警察官の帽子をかぶせてもらって敬礼のポーズを決める子も。
長蛇の列!次々と「乗りたい!」の声
パトカーの前には、いつの間にか長い行列ができていました。「わたしも乗りたい!」と、順番を待つ園児たちの声が響きます。
その可愛らしい姿に、先生たちもスマートフォンを手に園児とパトカーの撮影会がスタートしました。

喜ぶ子どもの姿でみんな笑顔に

その場で撮影会に
警察官の方々も笑顔で一人ひとりを丁寧に案内してくださり、園児たちにとって特別な思い出になったことと思います。嬉しそうにはしゃぐ姿が印象的でした。
実は約半数が「正しく使えていない」!?
さて、ここからが啓発の本題です。可愛い園児たちの笑顔にほっこりしながら、今回特に注目したいのが「チャイルドシートの正しい使用」についてです。
警察庁のウェブサイトによると、令和7年の全国調査でチャイルドシートの全国平均の使用率は82.4%となっています。
約8割の方が使用されていて、残る2割弱の未使用者への啓発を着実に進めていきたいところです。
その一方で、意外な落とし穴も見えてきました。
「着けている」だけでは不十分
実は、取り付けられたチャイルドシートのうち、適切な取付けができていた割合は74.8%、適切に着座させることができていた割合は55.6%(幼児用に限れば42.2%)だったのです。
つまり、約半数のお子さんが「着けているけれど、正しく着けられていない」状態だということです。
「6歳を過ぎたから大丈夫」は誤解です
また、法律でチャイルドシート使用が義務付けられているのは6歳未満ですが、JAF(日本自動車連盟)などでは、6歳以上であっても身長150cm未満の子どもには、ジュニアシートの使用を推奨しています。
なぜでしょうか?それは、車のシートベルトは大人の体格(=身長150cm以上)を基準に設計されているため、体の小さな子どもでは、逆に首や腹部にベルトがかかって危険な場合があるからです。
チャイルドシート、シートベルト、正しく使えていますか?

啓発グッズと共に配布したチラシ
・確実に固定できていますか?
・その製品はお子さんの体格に合ったものですか?
・お子さんの身長が150cm未満なのにシートベルトだけにしていませんか?
・チャイルドシートの肩ベルトはお子さんの体格に合った高さに調整されていますか?
命を守る数字を知ってください
先ほどの警察庁ウェブサイトによれば、チャイルドシート不使用者の致死率は適正使用者の約4.7倍というデータがあります。
「着けている」だけでなく、「正しく着けている」ことが、お子さんの命を守る鍵なのです。
今回の啓発でも、園児を送った後に車に戻る保護者の皆さまに啓発物品をお配りしながら、正しいチャイルドシートの使用についてお伝えしました。
朝の忙しい時間帯ではありましたが、多くの保護者の方々が足を止めてくださいました。

秋の全国交通安全運動は、私たち一人ひとりが交通安全について考える大切な機会です
今回のように、可愛い園児たちの笑顔を守るためにも、チャイルドシートの正しい使用、シートベルトの着用、安全運転を心がけていきましょう。
あすなろ保育園の皆さま、大町警察署の皆さま、ご協力ありがとうございました。
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