2026.02.12 [ その他 ]
**北アルプス地域の湧き水で淹れるコーヒーシリーズ 〜1 立山玉殿の湧水を芸者(ゲイシャ)?と楽しむ、の巻〜**
北アルプス地域振興局総務管理・環境課の北風亭初空です。
本日は「北アルプス地域の湧き水でコーヒーシリーズ」などという、高尚なのか趣味なのか、微妙な境界線を攻める企画でございます。

向かいましたのは、立山黒部アルペンルートの室堂。(現在、黒部立山アルペンルートは冬季閉鎖中です。)
標高 2,450メートル。
いやぁ〜高いですね、ほとんど天の上。
ポテトチップスの袋なんかパンパンになって、「あっ、もう山来てるな」と実感するわけです。
さてこの室堂、立山トンネルが開通してからといいますもの、湧き水がドバァッと増えたんですね。
これがまぁ、冷たくて、澄んでいて、美味しい。
登山客のみなさん、観光客のみなさん、“霊峰立山の恵み”とくれば遠慮という言葉をどこかに置いてきたようにゴクゴク飲む。


それもそのはず、「立山玉殿の湧水」は環境省の「名水百選」にもしっかり選ばれております。
筋金入りの名水でございます。
さて分析値を見てみますとね——
pH7.2、硬度9.8。
この「9.8」がクセ者でして。
日本の水道水が大体50〜60mg/L。
その5分の1以下ですからね、ミネラルが少なすぎて、
「えぇ、ミネラルさん?きょうお休みですか?」
と、声をかけたくなる。
つまり超軟水。
“超”とついているのに、まったく強さを感じない。
存在が控えめ。
「私なんか……」とか言ってる水でございます。
ところが、このやさしい水でコーヒーを淹れますと、豆の個性がスッと前に出てくる。
こういうとき、名水というのはありがたいもんですねぇ。

■ パナマの「ゲイシャ」。
さて今回、この名水と合わせたのが、パナマのゲイシャ。
「パナマから芸者さんが来るの?華やかねぇ」
……なんて思ったあなた、違います違います。
踊りません。
お座敷にも出ません。
三味線もございません。
着物も着ません。
おひねりも受け取りません。
えぇ、コーヒー豆でございます。
パナマのレリダ農園で育ちまして、標高1800メートルの畑でスクスクと。
ジャスミンの華やかな香り。
レモンやベルガモットの明るい酸味。
あとからふわぁ〜っと蜂蜜のような甘み。
“華のある豆”とは、このことですねぇ。

■ 名水 × 名豆 ——静かで贅沢な“共演”
さて今回は、12gのゲイシャ、(毎年、パナマゲイシャを高額落札していることで知られ、徳川慶喜の曾孫が江戸幕末の味を再現した店の豆)を使用。
87℃のお湯160ccで抽出。
カップはロイヤルコペンハーゲンのブルーフルーテッドメガ。
お湯をそっと落としますとね……
ふわぁ〜っと香りが立つ。
「……いまジャスミンが通りました?」
「通ってないよ、香りだよ」
そんな小噺のひとつも挟みたくなる瞬間です。
水がやさしいもんですから、
ゲイシャの香りがスーッと立ち上がる。
ジャスミン、レモン、ベルガモット……
香りがパァッと広がっていくのを感じます。
酸味はライムのように爽やか。
余韻は長く上品。
いやぁ〜、これは贅沢な一杯でございました。
■ 結論
北アルプス室堂の超軟水 × パナマゲイシャ
華やかさと軽やかさのバランスが、まぁ見事。
立山に行かれたら、ぜひ汲んでみてください。
水は軽いけれど重い。
山の力か、湧き水の奇跡か、ゲイシャの本気か。
おそらく全部です。
次回は、大町市の湧き水で、「ニトロゲイシャ」を淹れてみたいと思います。
このブログへの取材依頼や情報提供、ご意見・ご要望はこちら
北アルプス地域振興局 総務管理・環境課
TEL:0261-23-6500
FAX:0261-23-6504

























