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大北地域の木質バイオマスを考えるシンポジウムを開催しました

林務課O、環境課Tです。
 
 大北地域の森林は、県内の他の地域に比べて広葉樹の比率が高い(針葉樹4:広葉樹6。全県平均では針葉樹6:広葉樹4)のが特徴です。豊富な広葉樹資源を適切に管理していくためにも、間伐材や低質材、病虫害の被害木などを積極的に搬出し、利活用していくことが求められています。
県内でも未利用の木材等を利用した木質バイオマス発電も稼働していますが、燃やすのであればその熱をそのまま活用するのがエネルギーのロスがなく効率的です。薪やペレットを利用するボイラーやストーブなど、身近な形で自然エネルギーの導入を進めていくことが可能です。

 そこで、大北地域林業創生協議会(事務局:林務課)並びに自然エネルギー大北地域協議会(事務局:環境課)が主催して、平成27年12月10日(木)に、「大北地域の木質バイオマスを考えるシンポジウム」を約50名の皆様のご参加をいただき、北安曇郡池田町の池田町公民館を中心に開催しました。

 まず、薪ボイラーを導入して温室ハウスや足湯に温水を供給している池田町ハーブセンターを見学しましました。

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 次に、チップボイラーを導入して温水を宿泊施設の床暖房などに活用しているカミツレ研究所を見学しました。

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 見学に参加した方からは、「マツクイムシの被害木などを活用し、化石燃料の削減につなげる取組がよくわかった。温室が不要となるグリーン期も足湯として活用しており工夫が面白い。」という感想が聞かれました。

 見学会の後は、池田町公民館で、木質ペレットストーブの普及に取り組むペレットクラブ事務局長の小島健一郎さんに「木質バイオマスの熱利用推進の意義と乾燥チップの地域内流通」と題しまして、ご講演いただきました。

 小島さんは、現地見学先のボイラーの導入に関与し、大北林業創生協議会のメンバーでもあることから大北地域の林業の現状にも詳しく、林業の創生や木質バイオマスの熱利用のメリット、燃料となる薪・チップ・ペレットの特徴などについてわかりやすく解説をいただきました。

参加者からは、「大北地域の豊かな森林資源を活用して、エネルギーの地産地消につなげていきたい。」との感想も聞かれました。
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 事例発表として、池田町振興課長の宮崎鉄雄さんから「松くい虫被害材の薪利用」について、株式会社カミツレ研究所代表取締役社長の北條裕子さんから「環境に配慮した里づくり」について、お話をいただきました。

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 このシンポジウムが、木質バイオマスの熱利用に関して理解を深めるのに役立ち、大北地域の森林資源を活用した事業に結びつくことを期待しています。
 
 木質バイオマスにご興味のある方は、北安曇地方事務所林務課又は環境課へお問い合わせください。

 北安曇地方事務所  林務課
 担 当:(課長)加藤邦武  (担当)尾崎伸行
 電 話:0261-23-6522
 FAX:0261-23-6565
 Email:hokuan-rimmu@pref.nagano.lg.jp

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北アルプス地域振興局 総務管理・環境課
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