南信州お散歩日和 南信州は、広い長野県の南端に位置しています。やわらかい方言が使われ、人も土地柄も温かく穏やかな当地域には、 各所に温泉があり、賑やかなお祭りもたくさんあります。 この地域ならではの魅力を職員がお伝えしていきますので、 南信州にどうぞおいでなんしょ!【写真:飯田市下栗の里】

南信州お散歩日和

南信州は、広い長野県の南端に位置しています。やわらかい方言が使われ、人も土地柄も温かく穏やかな当地域には、 各所に温泉があり、賑やかなお祭りもたくさんあります。 この地域ならではの魅力を職員がお伝えしていきますので、 南信州にどうぞおいでなんしょ!【写真:飯田市下栗の里】

阿南町の伝統行事に行ってきました

企画振興課Sです。

8月16~17日早朝にかけて、阿南町の伝統行事を観覧してきました。

 

まずは16日の夜8時、和合で伝統的に行われている「和合の念仏踊り(国重要無形民俗文化財)」の最終日の観覧へ。

和合の念仏踊りは、約300年前から和合に伝わっていて、8月13日から16日の4晩を通して行われる伝統的なお祭りで、「熊野社、和合地区の開祖である宮下家(大屋)、林松寺」で、太鼓・かねの拍子・笛の音色に合わせて踊ることで先祖の霊を供養し、豊作や無病息災の意味を持つともいわれています。

 

熊野社・林松寺と、かつて民衆の日々の暮らしに溶け込んでいた「神や仏を区別することなく自由に拝する」習わしを受け継いでいます。

通常であれば「熊野社前→宮下家庭先→林松寺本堂前」の順に回るのですが、当日はあいにくの雨だったので林松寺の本堂でのみ行われました。

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踊りが始まると本殿の中は太鼓・かね・笛の音色と熱気に包まれ、カメラを構えたギャラリーの皆さんも見入っていました。

特に 踊り手は「ヒッチキ」と呼ばれ、竹の棒を振り回したり、ザラザラとすり合わせながら跳ね回る姿はとても迫力がありました。

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お次は新野へ場所を移し「新野の盆踊り(国重要無形民俗文化財)」を観覧しました。

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こちらも伝統のあるお祭りで、始まりは定かではないですが、500年以上もつづく先祖供養の盆踊りで、8月の14日から16日(17日早朝)までの3日間夜を徹して行われます。

太鼓や笛などの楽器を使わず、音頭取り・踊り手の歌声のみで踊りが進むことも特徴的です。

10時過ぎに盆踊りが行われている会場へ足を踏み入れましたが、多くの人が櫓を囲み踊っていました。

11時、0時、1時、2時・・・と時間が過ぎても歌や踊りが止むことがありませんでした。

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朝4時、ついに!!

私がダウン。

仮眠をさせていただき、4時45分頃にフィナーレが近づくということで、会場へ。

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空も白んできているなか、会場は賑わいが増していました。

櫓を囲む踊り手の輪も大きくなっていて、歌声は夜通し行われていたとは思えないほど大きくなっていました。

しばらくすると「踊り神送り」の行列がやってきました。

「踊り神送り」は新盆の方々が切子燈籠を持って、近くのお寺(瑞光院)に精霊をお送りするのですが、この行列が通ると盆踊りが終わってしまうので、行列の進行を阻止しようと小さな輪を作って踊り続け長引かせます。

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何度も何度も輪を作り、肩を組んでスクラムを組み阻止し続けますが、行列はそれを崩しながらお寺を目指します。

ここで一つ非常に心に残ったのは、お寺に入る寸前、おそらく中学生から高校生くらいのグループが「最後は私たちだ!私たちがやらなきゃでしょ!」と最後の輪を作って踊り始めたところでした。

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伝統のあるこの行事、「この地域に脈々と受け継がれているからこんなに長く続いてきているんだ。」「この子たちの中にもこんなに染みついているんだ。」と、とても深く感じられる一場面でした。

 

ラストは、行列が持っていた切子燈籠を潰して積み重ね、九字を切り、刀を抜いて道切りの式を行い、火をつけ先祖の霊を送ります。

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火をつけると、「秋歌」という歌を歌いながら”振り向かずに”帰ります。

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振り向くと悪霊にとりつかれてしまうと云われていて、「秋歌」を歌うことで秋を早く招き、悪霊たちにも「夏が終わり秋になった」と知らせて舞い戻ってくることを防いだといわれているそうです。

 

深く考えるとラストは少し怖い気もしますが、地域の皆さん・観覧に来ていた皆さん非常に楽しんで伝統に触れていることが感じられました。

 

また、この新野の盆踊りは昔から「出逢いの場」として親しまれていたとのことなので、出逢いもあるかもしれませんよ☆

 

南信州地域に色濃く残る様々な伝統芸能ですが、秋・冬にも各地で魅力的な伝統芸能がいくつもありますので皆さんも是非観覧してみてはいかがですか?

 

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