2025.11.18 [ その他 ]
竜東一貫水路 虻川サイフォン(豊丘村虻川)にウチワサボテン!!
農地整備課のGGYです。
11/10、水路の現場立会いで豊丘村虻川に架かる水路橋へ行ってきました。

この水路橋はサイフォン構造※となっており、最大設計水頭は61.9mです。
※サイフォンは液体で満たされた管を通すことで、出発地点よりも高い地点を通過させ、低い地点へ液体を流し続ける現象で、一般的に河川や道路といった障害物を横断する場合に用いる構造となっています。

水路橋の延長は89.9m、管の内径は900㎜、重量は35.7tで、昭和47年に架けられました。
竜東一貫水路は、昭和41年~54年度にかけて県営かんがい排水事業で築造された総延長19.1kmに及ぶ幹線水路です。
天竜川支流の小渋川に建設された小渋ダムから取水し、天竜川左岸の1市1町2村(飯田市、松川町、喬木村、豊丘村)に広がる農地649ha(田188ha、畑461ha)に最大1.01m3/sの用水を供給しています。
H28年度に実施した施設の機能診断結果に基づき、傷んだ箇所の改修を行っています。

水路橋を渡っていたところ、何故かウチワサボテンが生えていました![]()

よく見ると、傍には銀杏の種や野生動物の糞がありました。
きっと、野生動物がウチワサボテンの実を食べてその糞の中に種子が混じっていて、糞が栄養素となって生育したものと思われます。


水路橋の最上部には空気抜きの弁があります。

なお、非かんがい期である今の時期は既に幹線水路に通水はありませんが、この日は幹線水路を管理する土地改良区の職員が同行し、冬場を迎えるにあたり、サイフォン内に溜まった水を落とす作業を実施しました。


【写真の中央下に滝のように見えるのがサイフォン内に残った水を落としている状況】
なお、安全のため、通常は水路橋の前後に鍵がかかっていて、水路橋立ち入ることはできません。
以上、農業水利施設の紹介でした![]()
この記事に関するお問い合わせ先:南信州地域振興局 農地整備課水利防災係 TEL:0265-53-0419
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