信州森林づくり応援ネットワーク

あなたにちょうどいい森林との付き合い方を探す場所、それが「信州・森林づくり応援ネットワーク」です。楽しみ方を発見すれば、森林との距離はグッと縮まりますよ。信州には、森や山などの自然に魅了されている多くの人がいます。そんな人々が、きっかけのほしいあなた、つながりを求めているあなた、スキルアップしてみたいあなたをご案内します。信州の木を使った取組の話題もありますよ。

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岐阜から世界へ~森林・林業セミナー岐阜研修~

長野県林業総合センター指導部です。
当センターが実施している「森林・林業セミナー」では、森林・林業に関わる幅広い分野の研修を進めており、この中で一回だけですが、長野県を離れ、お隣の岐阜県へお邪魔しています。
今回は、岐阜市で日独林業シンポジウムが開催されたことから、このシンポジウムに参加するとともに、岐阜県の林業家の方から直接お話を伺ってきました。
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ドイツは、明治時代に日本人がわたり、現在の日本の林業の基礎を学んだ地として知られています。岐阜県にある岐阜県立森林文化アカデミーは、ドイツのロッテンブルグ林業大学と連携協定を結び、お互いの技術交流を通じて、林業の発展を目指しています。
長野県はドイツの隣にあるオーストリアと連携しており、5月に行われた国際ウッドフェアなどで、オーストリアの林業に触れる機会はありますが、ほかの国の林業を身近に感じる機会はなかなかありません。
今回の日独林業シンポジウムでは、ドイツ南西部にあるバーデン=ヴュルテンベルク州のロッテンブルグ林業大学からカイザー学長をはじめとする多くの学生やドイツの企業なども参加され、ドイツ製の防護衣には研修生も高い関心を寄せていました。
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今回のシンポジウムでは、林業労働力の確保が日本でもドイツでも問題となっているということから、両国の人材育成について事例発表が行われました。
これに先立つ、特別講演では、日本を代表する職人である宮大工の小川三夫氏が、職人として過ごしてきた自身の生き方から、次世代の職人を育てる取り組みについても紹介されました。「建物は工作ではなく執念でつくらなければならない」という強い意志で語り掛ける姿勢に職人魂を感じながら、講演の途中では自身が使っているカンナ削りの実演も見せていただき、木を使う職人として、山や木に対する想いの深さを感じ取っていました。
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翌日は、岐阜市の北にある山県市で江戸時代から連綿と山林経営を続けている中原林業の現場へ。
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中原林業は、江戸時代中期の享保16年(1731年)から280年にわたって林業一筋で生計を立てており、「植えて、育てて、伐ってまた植える」という、林業の循環が現在まで継続していることが特徴です。
この日も、ご自宅の奥にある所有山林をめぐり、注文があればいつでも収穫する120年生の山から、そろそろ伐り頃となった90年生、間伐途上の50年生、間伐を始めた30年生、下刈りを終えた直後の7年生、まだ下刈りを行っている4年生と半日の視察でこれらの山を次々と案内していただきました。
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上の写真は30年生のスギ林での光景ですが、真ん中に残しているのが30年前に皆伐した際に伐り残したもの。
中原さんによれば、「こういう木を残すことで、将来どのような木ができるのかという商品見本になるので、手入れの目標が見える。」「さらに、一番道に近いところの木だけ残すので、注文があれば手間をかけずに販売できる。」とのことで、山に対する熱い思いと、先人が育てた木が誰でも見える状態にすることで、森林を適正に管理している姿を感じ取っていただけたようです。

2日間にわたる研修を終えた際のレポートを見ても、普段の研修よりも多くの感想が寄せられており、研修生は多くの学びを得ることができたようです。
長野県と岐阜県とは県同士での連携を進めていますが、今回の研修のように長野県とは違う森林・林業の姿を見せていただけたことはとても良かったと思っています。

〈本件に関するお問い合わせ先〉
林業総合センター指導部
TEL:0263-52-0600
FAX:0263-51-1311
メール:ringyosogo@pref.nagano.lg.jp

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